総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/17水)

小売売上高で米4月重要データ出揃う 雇用好調、個人消費堅調、インフレ高止まり 6月FOMC利上げ見送り観測後退

————-5/16ドル円相場————————

米小売売上高の下ブレで135.620まで下落するも、コア売上高の上ブレで一転136.684まで切り返す

OP136.085 HI136.684  LO135.620 CL136.402

———-5/16主な出来事—————————

10:30 RBA議事要旨
「労働市場が引き続きタイトでインフレ圧力も著しい様子が前月のデータで確認され、インフレ見通しの上振れリスクも示唆された」
「(利上げと据え置きの)2つの選択肢を比較検討する中で、議論は微妙なバランスだった」
「政策委メンバーは、追加利上げがなお必要かもしれないが、景気とインフレの動向次第との認識で一致した」

11:00 中国4月小売売上高(前年比) +18.4%
前回+10.6%
予想+21.0%
11:00 中国4月鉱工業生産(前年比)+5.6%
前回+3.9%
予想+10.9%

15:00 イギリス4月失業保険申請件数 4.67万件
前回2.82万件(2.65万件)
15:00 イギリス4月失業率 4.0%
前回3.9%
15:00 イギリス1-3月失業率(ILO方式)3.9%
前回3.8%
予想3.8%
15:00 イギリス1-3月週平均賃金(前年比)+5.8%
前回+5.8%
予想+5.8%

18:00 ドイツ5月ZEW景況感調査(期待指数) -10.7
前回4.1
予想-5.3

18:00 ユーロ圏1-3月期GDP・改定値)(前期比) +0.1%
前回+0.1%
予想+0.1%

18:00 ユーロ圏3月貿易収支(季調前) +256億ユーロ
前回+46億ユーロ

21:30 カナダ4月消費者物価指数(前年比) +4.4%
前回+4.3%
予想+4.1%

21:30 アメリカ4月小売売上高(前月比) +0.4%
前回-1.0%(-0.7%)
予想+0.8%
21:30 アメリカ4月小売売上高・除自動車(前月比) +0.4%
前回-0.8%(-0.5%)
予想+0.4%

22:15 アメリカ4月鉱工業生産(前月比) +0.5%
前回+0.4%(0.0%)
予想0.0%
22:15 アメリカ4月設備稼働率 79.7%
前回79.8%(79.4%)
予想79.7%

23:38 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「インフレについてはまだ納得が得られない」
「6月FOMCまでには多くのデータと債務上限がある」

25:28 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「経済は容認できないほどの高インフレに直面」

29:10 マッカーシー下院議長(共和党)
「双方の間には依然大きな隔たりがあるものの、合意が数日以内にまとまる可能性がある」

—– バイデン大統領
「デフォルトは選択肢でないという圧倒的なコンセンサスがあった」
「まだやるべきことがある」

——–5/16株式・債券・商品————————

日経平均 29842.99△216.65
豪ASX  7234.685▼32.440
上海総合 3290.987▼19.750
英FT    7751.08▼26.62
独DAX  15897.93▼19.31
NYダウ  33012.14▼336.46

日10年債利回り 0.397%▼0.010
豪10年債利回り 3.408%▼0.018
英10年債利回り 3.816%▼0.001
独10年債利回り 2.353%△0.044
米02年債利回り 4.0821%△0.0717
米10年債利回り 3.5339%△0.0320

NY原油 70.86▼0.25
NY金  1993.00▼29.70

————5/17注目材料—————————-
<国内>
08:50  1-3月期GDP・速報値

<海外>
08:00  ボスティック米アトランタ連銀総裁/グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
10:30  1-3月期豪賃金指数
16:15  デコス・スペイン中銀総裁講演
18:00  4月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
18:00  エルダーソンECB専務理事講演
19:00  センテノ・ポルトガル中銀総裁会見
20:00  3月南アフリカ小売売上高
21:30  3月対カナダ証券投資
21:30  4月米住宅着工件数
21:30  4月米建設許可件数
23:30  EIA週間在庫統計
24:15  デギンドスECB副総裁講演
26:00  米20年債入札

————5/17きょうのひとこと———————

昨日の米小売売上高で4月分の重要統計はあらかた出そろいました。改めて振り返ってみると、①雇用統計は失業率が54年ぶり低水準を記録するなど良好、②CPIは伸びが鈍化したものの、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比+5.5%と高止まり、③小売売上高は、GDPの算出に用いられる自動車、建材、ガソリン、食品サービスを除いたコア売上高が前月比+0.7%と堅調でした。まとめると「雇用と個人消費はなお堅調」で「インフレはいくぶん鈍化も高止まり」ということになります。FRBが6月に利上げを見送るとの観測が後退しやすい地合いと言えるでしょう。

本日もよろしくお願いします。