総研ブログ

14日のドル円相場ときょうのひとこと(4/17月)

米小売りは見かけほど弱くないとの評価に加え米期待インフレ率急上昇 利上げ観測再び強まりドル買戻し

————-4/14ドル円相場————————

132.167までドル売り先行も、FRB理事タカ派発言と消費者期待インフレ上昇で133.839まで反発

OP132.538 HI133.839  LO132.167 CL133.752

———-4/14主な出来事—————————

10:22 植田日銀総裁
「G20で海外当局者との関係構築、ある程度の成果得られた」
「G20では、コアCPIは今年度後半に向けて2%以下に下がる見通し、物価目標の実現へ現在の金融緩和維持する姿勢と説明」

15:00 ドイツ3月卸売物価指数(前年比)+2.0%
前回+8.9%

15:45 フランス3月消費者物価指数(前年比)+5.7%
前回+5.6%
予想+5.6%

21:30 アメリカ3月小売売上高(前月比) -1.0%
前回-0.4%(-0.2%)
予想-0.5%
21:30 アメリカ3月小売売上高・除自動車(前月比)-0.8%
前回-0.1%(0.0%)
予想-0.3%

21:45 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「今回の小売売上高の数字で、政策金利のラグが見えてきたかもしれない」
「政策決定会合で私がどうするかはまだコメントしたくない、もう少しデータを精査したい」
「PPIと小売売上高の結果は、我々が正しい方向に進んでいることを表している」

21:50 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「インフレはまだ高すぎる、我々の仕事はまだ終わっていない」
「金融政策はかなりの期間、引き締めを維持する必要」
「金利をさらに引き上げる必要」

22:15 アメリカ3月鉱工業生産(前月比) +0.4%
前回0.0%(0.2%)
予想+0.2%
22:15 アメリカ3月設備稼働率 79.8%
前回78.0%(79.6%)
予想+79.0%

23:00 アメリカ4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 63.5
前回62.0
予想62.0
23:00 アメリカ4月ミシガン大学消費者期待インフレ率
1年先 4.6%
5-10年 2.9%

23:00 アメリカ2月企業在庫(前月比) +0.2%
前回-0.1%(-0.2%)
予想+0.3%

——–4/14株式・債券・商品————————

日経平均 28493.47△336.50
豪ASX  7361.578△37.463
上海総合 3338.153△19.789
英FT    7871.91△28.53
独DAX   15807.50△78.04
NYダウ  33886.47▼143.22

日10年債利回り 0.475%△0.004
豪10年債利回り 3.321%△0.047
英10年債利回り 3.667%△0.092
独10年債利回り 2.440%△0.068
米02年債利回り 4.0989%△0.1306
米10年債利回り 3.5128%△0.0679

NY原油 82.52△0.36
NY金  2002.20▼39.10

————4/17注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
21:30 2月対カナダ証券投資
21:30 4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:00 カンリフBOE副総裁講演
23:00 4月米NAHB住宅市場指数
24:00 ラガルドECB総裁講演
29:00 2月対米証券投資動向

————4/17きょうのひとこと———————

米3月小売売上高は前月比-1.0%と市場予想の-0.5%を下回る大幅な落ち込みとなりました。それでもドル売りがごく一時的だったのはガソリンの値下がりが主因で、これはむしろ好材料といえるからでしょう。GDPの算出に使われる「ガソリン、自動車、建材、食品サービス」を除いたコア売上高は前月比-0.3%と市場予想(-0.5%)ほどには減少しませんでした。想定したほど米景気は減速していないとの評価で、ミシガン大消費者期待インフレ率の急上昇も相まって、FRBはやはり5月に利上げせざるを得ないとの見方が強まったと見られます。

本日もよろしくお願いします。