総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/9木)

FRB議長3月利上げはデータ次第を強調 市場は明日の雇用データ待ちへ 明日は黒田日銀ラスト会合も 136円台は売らず137円台は買わずの展開に

————-3/8ドル円相場————————

137.909まで上昇して年初来高値を更新するも138円目前に失速 FRB議長証言で136.471まで反落するも下値は堅く137円台に持ち直して小幅高で終了

OP137.031 HI137.909  LO136.471 CL137.379

———-3/8主な出来事—————————

06:59 ロウRBA総裁
「RBAは利上げ停止に適したポイントに近づいた」
「インフレ率は低下傾向にあるようだ」
「利上げの一時停止はデータ、経済見通しによって決定される」
「さらなる利上げの可能性もある」

08:50 日本1月経常収支(季調前)-1兆9766億円
前回+334億円
予想-8184億円
08:50 日本1月貿易収支  -3兆1818億円
前回-1兆2256億円
予想-2兆9238億円

16:00 ドイツ1月鉱工業生産(前月比) +3.5%
前回-3.1%(-2.4%)
予想+1.4%

16:00 ドイツ1月小売売上高(前月比) -0.3%
前回-5.3%(-4.9%)
予想+2.0%

19:00 ユーロ圏10-12月期GDP・確定値(前期比) 0.0%
前回+0.1%
予想0.0%

22:15 アメリカ2月ADP雇用統計(前月比) +24.2万人
前回+10.6万人(11.9万人)
予想+20.0万人

22:30 カナダ1月貿易収支 +19.2億カナダドル
前回-1.6億カナダドル(11.9億カナダドル)
予想-0.6億カナダドル

22:30 アメリカ1月貿易収支 -683億ドル
前回-674億ドル(-672億ドル)
予想-689億ドル

24:00 アメリカ1月JOLT求人件数 1082.4万件
前回1123.4万件
予想1054.6万件

24:00 カナダ中銀政策金利を4.50%に維持
「全体として、最新のデータはCPIインフレ率が今年半ばに約3%に低下するという予想と一致」
「理事会は経済発展とこれまでの利上げの影響を引き続き評価」
「インフレ率を2%の目標に戻すために必要なら、政策金利を引き上げる用意がある」

24:00 パウエルFRB議長
「3月FOMCついて決定していないと強調」
「ターミナルレートは予想以上に高くなる可能性」

28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「6地区は前回の報告以降、経済活動にほとんど変化がないと報告した一方、他の6地区は経済活動が緩やかなペースで拡大したと報告」

——–3/8株式・債券・商品————————

日経平均 28444.19△135.03
豪ASX  7307.766▼56.886
上海総合 3283.248▼1.851
英FT    7929.92△10.44
独DAX   15631.87△72.34
NYダウ  32798.40▼58.06

日10年債利回り 0.505%△0.001
豪10年債利回り 3.743%△0.059
英10年債利回り 3.765%▼0.057
独10年債利回り 2.646%▼0.046
米02年債利回り 5.0701%△0.0617
米10年債利回り 3.9913%△0.0276

NY原油 76.66▼0.92
NY金  1818.60▼1.40

————3/9注目材料—————————-

<国内>
08:50  10-12月期GDP・改定値
08:50  2月マネーストックM2
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
13:00  次期日銀正副総裁候補人事案採決(衆院本会議)

<海外>
09:01  2月英RICS住宅価格
10:30  2月中国消費者物価指数
10:30  2月中国生産者物価指数
18:00  10-12月期南アフリカ経常収支
21:00  2月メキシコ消費者物価指数
21:30  2月チャレンジャー人員削減数
22:30  前週分の米新規失業保険申請件数
24:00  バーFRB副議長講演
26:30  ブイチッチ・クロアチア中銀総裁講演
27:00  米30年債入札
—–  バイデン米大統領予算教書

————3/9きょうのひとこと———————

パウエルFRB議長は昨日、前日の上院に続いて下院で証言を行いました。その冒頭で「3月FOMCについて何も決まっていないことを強調しておく」と述べて、自身の前日の発言で強まった3月50bp利上げ観測をけん制。前日の「データが正当化するなら利上げペースを加速させる用意がある」との発言が効き過ぎたと思ったのかもしれません。あくまで3月の利上げ幅はデータ次第だと強調して雇用統計とCPIを精査する構えをあらためて示しました。ドル円は上下に振れつつも小幅高で今朝の東京市場へと戻ってきました。明日の雇用統計待ちにならざるを得ないでしょう。そして明日は黒田日銀総裁にとって最後の金融政策発表も行われます。きょうは136円台は売らず、137円台は買わずの展開になりやすいと見ています。

本日もよろしくお願いします。