総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/2木)

中国PMI、独CPI、米ISMで世界の金利上昇 万年低金利の円は売り優位ながら黒田日銀ラスト会合への警戒感も

————-3/1ドル円相場————————

元高、ユーロ高でドルが軟化すると135.260まで下落も、米金利上昇で136円回復 クローズは3日連続の136.20台

OP136.072 HI136.464  LO135.260 CL136.227

———-3/1主な出来事—————————

09:30 オーストラリア10-12月期GDP(前期比) +0.5%
前回+0.6%(0.7%)
予想+0.8%

09:30 オーストラリア1月消費者物価指数(前年比) +7.4%
前回+8.4%
予想+8.0%

10:30 中国2月製造業PMI 52.6
前回50.1
予想50.5

10:45 中国2月財新製造業PMI 51.6
前回49.2
予想50.2

17:55 ドイツ2月失業者数(前月比) +0.20万人
前回-2.20万人(-1.10万人)
予想-1.00万人
17:55 ドイツ 2月失業率 5.5%
前回5.5%
予想5.5%

19:00 ベイリーBOE総裁
「現段階では利上げを終えたと示唆することも、一段の利上げが必要との見解を示すこともすべきでない」
「ある程度の追加利上げが適切かもしれないが何も決定していない」

22:00 ドイツ2月消費者物価指数・速報値(前年比) +8.7%
前回+8.7%
予想+8.5%

24:00 アメリカ2月ISM製造業景況指数 47.7
前回47.4
予想48.0

——–3/1株式・債券・商品————————

日経平均 27516.53△70.97
豪ASX  7251.601▼6.798
上海総合 3312.348△32.348
英FT    7914.93△38.65
独DAX   15305.02▼60.12
NYダウ  32661.84△5.14

日10年債利回り 0.506%△0.001
豪10年債利回り 3.786%▲0.065
英10年債利回り 3.838%△0.012
独10年債利回り 2.711%△0.060
米02年債利回り 4.8764%▽0.0606
米10年債利回り 3.9925%▽0.0725

NY原油 77.67△0.62
NY金  1844.50△7.80

————3/2注目材料—————————-

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
08:50  2月マネタリーベース
10:30  高田日銀審議委員講演

<海外>
09:30  1月豪住宅建設許可件数
19:00  2月ユーロ圏消費者物価指数・速報値
19:00  1月ユーロ圏失業率
21:00  1月メキシコ失業率
21:30  ECB理事会議事要旨(2月2日分)
21:30  シュナーベルECB専務理事講演
22:00  テンレイロ英MPC委員講演
22:30  10-12月期米非農業部門労働生産性・改定値
22:30  米新規失業保険申請件数
24:00  ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト講演
28:00  ウォラーFRB理事講演

————3/2きょうのひとこと———————

米10年金利が昨年11月以来の4%台に乗せる場面がありました。2年金利に至っては2007年以来の4.9%に上昇しました。中国の景気回復で世界的不況への懸念が後退したことや独CPIの上昇で欧州金利が上昇したことも一因ですが、ISM仕入れ価格の上昇で米国の利上げがさらに長期化しそうとの観測が強まったことが最大の金利上昇要因となりました。こうなってくると、万年低金利の円は売られやすくなると考えられます。問題は日銀で、来週10日の黒田総裁ラスト会合に注目が集まることになりそうです。一部には「立つ鳥後を濁さず」でYCCを撤廃するのではとの見方がくすぶっています。

本日もよろしくお願いします。