総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(1/10 火)

FRB議長は金利低下をけん制する公算も市場が聞く耳を持つかどうかは不透明

————-1/9ドル円相場————————

中国国境再開を好感した人民元高、豪ドル高の裏でドル安、円安。131.301まで下落後に132.658まで切り返すも131.890に失速してクローズ。

OP131.900 HI132.658  LO131.301 CL131.890

———-1/9主な出来事—————————

09:30 オーストラリア11月住宅建設許可件数 (前月比) -9.0%
前回-6.0%(-5.6%)
予想0.0%

16:00 ドイツ11月鉱工業生産(前月比) +0.2%
前回-0.1%(-0.4%)
予想+0.3%

19:00 ユーロ圏11月失業率 6.5%
前回6.5%
予想6.5%

24:36 ピル英MPC委員
「天然ガス価格の上昇、労働市場の逼迫、労働供給の悪化、財市場のボトルネックといった英国特有の状況は、インフレをより持続させる可能性がある」
「これらは今後数カ月間の私の金融政策に対する姿勢に強く影響するだろう」

29:00 アメリカ11月消費者信用残高(前月比) +279.6億ドル
前回+270.8億ドル(291.2億ドル)
予想+250.0億ドル

26:39 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「インフレは考えられているよりも持続的であるという点で合意」
「ピーク金利は5%超となる可能性が非常に高い」
「次回FOMCの利上げ幅は0.25%と0.50%の両方が議題になるだろう」

29:07 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「4-6月の早期までにFF金利を5%超に引き上げ、その水準を長期に渡り維持するべき」
「FF金利を5-5.25%に引き上げることは正当化される」

——–1/9株式・債券・商品————————

日経平均 —–
豪ASX  7151.326△41.732
上海総合 3176.084△18.448
英FT    7724.94△25.45
独DAX   14792.83△182.81
NYダウ  33517.65▼112.96

日10年債利回り —–
豪10年債利回り 3.723%▼0.101
英10年債利回り 3.526%▽0.051
独10年債利回り 2.228%△0.019
米02年債利回り 4.2077%▼0.0501
米10年債利回り 3.5321%▼0.0279

NY原油 74.63△0.86
NY金  1877.80△8.10

————1/10注目材料—————————-

<国内>
08:30  12月東京都区部消費者物価指数

<海外>
09:01  12月英BRC小売売上高
09:30  豪11月消費者物価指数
16:00  11月トルコ失業率
16:00  11月トルコ鉱工業生産)
16:00  12月ノルウェー消費者物価指数
16:45  11月仏鉱工業生産
19:10  ベイリーBOE総裁/シュナーベルECB専務理事/マックレムカナダ中銀総裁講演
23:00  パウエルFRB議長講演
24:35  デコス・スペイン中銀総裁講演
25:30  センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
27:00  米3年債入札(400億ドル)

————1/10きょうのひとこと———————

賃金の伸び鈍化とISM非製造業の50割れでドルが下落したのが先週6日。昨日9日は中国のゼロコロナ終了で(元高)ドル安と、足元でドルの軟調推移が続いています。今夜のパウエルFRB議長の講演では、利上げサイクルが終わっていないにもかかわらず、利下げを織り込み始めた金利市場に対するけん制が入りそうですが、市場が聞く耳を持つかどうかは不透明でしょう。ドルの不安定な動きは今夜も続きそうです。

本日もよろしくお願いします。