総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/15 木)

大注目のFOMCでドルは「往って来い」 年末に向けて自動操縦モードへの移行に近付く

————-12/14ドル円相場————————

日銀政策検証の観測報道で134円台へ下落。FOMCで135.993まで反発。結局はほぼ横ばいで終了の「往って来い」

OP135.527 HI135.993  LO134.485 CL135.487

———-12/14主な出来事—————————

08:50 日銀短観・大企業製造業業況判断 7
前回8
予想6
08:50 日銀短観・大企業非製造業業況判断 19
前回14
予想17

16:00 イギリス11月消費者物価指数(前月比) +0.4%
前回+2.0%
予想+0.6%
16:00 イギリス11月消費者物価指数(前年比) +10.7%
前回+11.1%
予想+10.9%

19:00 ユーロ圏10月鉱工業生産(前月比) -2.0%
前回+0.9%(0.8%)
予想-1.5%

19:00 日銀新体制で来年に政策検証も-関係者

28:00 FOMC政策金利を3.75-4.00%から4.25-4.50%に引き上げ
「インフレ率は依然として高水準にある」
「政策金利の継続的な引き上げが適切になると見込む」
・経済見通し(インフレ予測)、23年4Q3.1%、24年4Q2.5%
・政策金利見通し(ドットチャート)、23年末5.125%、24年末4.125%

28:30 パウエルFRB議長会見
「インフレ率が持続的な形で目標の2%へと低下していると確信するまで利下げが検討されることはない」
「景気抑制的な政策スタンスは当面必要になるだろう」
「政策決定はすべて最新のデータ次第」
「十分に抑制的な金利水準に近づきつつある」

——–12/14株式・債券・商品————————

日経平均 28156.21△201.36
豪ASX  7251.303△48.031
上海総合 3176.525△0.200
英FT    7495.93▼6.96
独DAX   14460.20▼37.69
NYダウ  33966.35▼142.29

日10年債利回り 0.252%▼0.002
豪10年債利回り 3.364%▼0.035
英10年債利回り 3.315%△0.014
独10年債利回り 1.940%△0.015
米02年債利回り 4.2095%▼0.0088
米10年債利回り 3.4774%▼0.0238

NY原油 77.28△1.89
NY金  1807.50▼6.40

————12/15注目材料—————————-

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
08:50  11月貿易統計(通関ベース)

<海外>
06:45  7-9月期NZGDP
07:30  エルダーソンECB専務理事講演
09:30  11月豪雇用統計
11:00  11月中国鉱工業生産
11:00  11月中国小売売上高
16:00  11月独卸売物価指数
16:45  11月仏消費者物価指数・改定値
17:30  スイス中銀政策金利
18:00  ノルウェー中銀政策金利
18:30  11月南アフリカ卸売物価指数
21:00  BOE政策金利
21:00  BOE議事要旨
22:15  ECB政策金利
22:15  11月カナダ住宅着工件数
22:30  12月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30  12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:30  11月米小売売上高
22:30  前週分の米新規失業保険申請件数
22:45  ラガルドECB総裁会見
23:15  11月米鉱工業生産
23:15  11月米設備稼働率
24:00  10月米企業在庫
28:00  メキシコ中銀政策金利
30:00  10月対米証券投資動向
—–  EU首脳会議(ブリュッセル、16日まで)

————12/15きょうのひとこと———————

大注目の今年最後のFOMCでしたが、ドル円は「往って来い」となりました。インフレ鈍化で将来の利下げを見据えた市場に対して、FOMCは利下げはまだ先としてタカ派姿勢でけん制しましたが、それさえも市場は織り込み済みだったのでしょう。当面、ドルは上値の重い展開が続きそうです。とはいえ、市場としては数カ月から1年先になると見られる利下げを見越して、今から金利の高いドルを売る動きを強めるわけにもいかないでしょう。ドル円相場は、年末の自動操縦モードに切り替わるタイミングが近付いている模様です。

本日もよろしくお願いします。