総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/8 木)

米2年債利回り4.25%は正当な水準か?来週にはFF金利4.25-4.50%への引き上げが濃厚

————-12/7ドル円相場————————

137.860までドル買い先行も、原油安とカナダ中銀ハト派化観測で米金利が低下すると136.214まで反落。

OP136.946 HI137.860  LO136.214 CL136.597

———-12/7主な出来事—————————

12:05 中国11月貿易収支 +698.4億ドル
前回+851.5億ドル
予想+781.0億ドル

09:30 オーストラリア7-9月期GDP(前期比) +0.6%
前回+0.9%
予想+0.7%

16:00 ドイツ10月鉱工業生産(前月比) -0.1%
前回+0.6%(1.1%)
予想-0.6%

19:00 ユーロ圏7-9月期GDP・確定値(前期比)+0.3%
前回+0.2%
予想+0.2%

22:30 アメリカ7-9月期非農業部門労働生産性・改定値(前期比) +0.8%
前回+0.3%
予想+0.6%

24:00 カナダ中銀、政策金利を4.25%に50bp引き上げ
「理事会は需要と供給のバランスを取り戻し、インフレを目標に戻すために、政策金利をさらに引き上げる必要があるかどうかを検討する」

24:13 プーチン露大統領
「世界で核戦争のリスクが上昇しつつある」
「われわれの核兵器は争いを拡大させるためではなく抑止力のためだ」

——–12/7株式・債券・商品————————

日経平均 27686.40▼199.47
豪ASX  7229.386▼61.880
上海総合 3199.619▼12.914
英FT    7489.19▼32.20
独DAX   14261.19▼82.00
NYダウ  33597.92△1.58

日10年債利回り 0.255%▼0.001
豪10年債利回り 3.356%▼0.040
英10年債利回り 3.044%▼0.032
独10年債利回り 1.782%▼0.018
米02年債利回り 4.2561%▼0.1103
米10年債利回り 3.4169%▼0.1145

NY原油 72.01▼2.24
NY金  1785.50△16.20

————12/8注目材料—————————-

<国内>
08:50 7-9月期GDP・二次速報
08:50 10月経常収支/貿易収支
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
09:01 11月英RICS住宅価格
09:30 10月豪貿易収支
18:00 7-9月期南アフリカ経常収支
21:00 ラガルドECB総裁講演
21:00 11月メキシコ消費者物価指数
21:00 10月ブラジル小売売上高
21:15 デコス・スペイン中銀総裁講演
22:30 米新規失業保険申請件数
25:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演

————12/8きょうのひとこと———————

昨日はNY原油が年初来安値を更新。世界景気の悪化でインフレ圧力が低下すればFRBが早い段階で利上げを休止するとの観測が広がりました。カナダ中銀が昨日の会合でこれまでよりも引き締めに慎重な姿勢を示したこともそうした観測を強めた模様です。米債利回りは2年と10年がいずれも11bp(0.11%)の大幅低下を示現。WSJの観測記事でターミナルレート引き上げが意識されたのはほんの一昨日のことですが市場は移り気なものです。とはいえ、政策金利の動向に敏感な2年債利回りまでもが大幅に低下したのは行き過ぎでしょう。来週には政策金利が4.25-4.50%に引き上げられる見通しの中で、2年債利回りの4.25%はさすがに低すぎるのではないでしょうか。米長期金利に持ち直しの余地があるとすればドル円も強含む展開が見込まれますが、米CPIとFOMCを来週に控えていることを考えれば137円台を買い上がる動きにはなりにくいのかもしれません。

本日もよろしくお願いします。