総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/18 金)

底堅さ増すドル CPI後の早期利上げ停止観測が後退

————-11/17ドル円相場————————

前日に続き138円台後半で下げ止まると、セントルイス連銀総裁のタカ派発言で140.733まで反発。

OP139.487 HI140.733  LO138.872 CL140.187

———-11/17主な出来事—————————

08:50 日本 10月貿易統計(通関ベース)-2兆1623億
前回-2兆940億円(-2兆943億円)
予想-1兆6100億円

09:30 オーストラリア10月新規雇用者数 +3.22万人
+0.09万人(-0.38万人)
予想+1.50万人
09:30 オーストラリア10月失業率 3.4%
前回3.5%
予想3.6%

19:00 ユーロ圏10月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比) +10.6%
前回+10.7%
予想+10.7%

20:37 ハント英財務相
「インフレに対処するために難しい決断を下す」
「私たちの計画は、より浅い景気後退とより高い長期的な成長にもつながる」
「財政負担のない減税は、財政負担のない支出と同じくらい危険」

20:40 英財務省
「来年のGDP成長率は-1.4%と予測(前回は+1.8%)」
「今年のインフレ見通しは+9.1%(前回は+7.4%)」

22:04 ブラード米セントルイス連銀総裁
「FRBの政策はまだ十分なレベルに達していない」
「5-7%の金利レンジを示唆」
「インフレ抑制のためにさらに金利を引き上げる必要がある」
「制限的な政策金利の最低水準は5-5.25%」

22:30 アメリカ新規失業保険申請件数 22.2万件
前回22.5万件(22.6万件)
予想22.5万件

22:30 アメリカ10月住宅着工件数(年率換算) 142.5万件
前回143.9万件(148.8万件)
予想141.0万件

22:30 アメリカ11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 -19.4
前回-8.7
予想-6.2

——–11/17株式・債券・商品————————

日経平均 27930.57▼97.73
豪ASX  7135.651△13.411
上海総合 3115.435▼4.545
英FT    7346.54▼4.65
独DAX   14266.38△32.35
NYダウ  33546.32▼7.51

日10年債利回り 0.246%▼0.002
豪10年債利回り 3.616%▼0.110
英10年債利回り 3.202%△0.053
独10年債利回り 2.020%△0.024
米02年債利回り 4.4520%△0.0971
米10年債利回り 3.7657%△0.0758

NY原油 81.64▼3.95
NY金  1763.00▼12.80

————11/18注目材料—————————-

<国内>
08:30  10月全国消費者物価指数
—–  黒田日銀総裁衆院金融委出席

<海外>
09:01  11月英Gfk消費者信頼感指数
10:05  パウエルFRB議長/ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁/デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
16:00  10月英小売売上高
16:00  7-9月期ノルウェーGDP
16:30  7-9月期スイス鉱工業生産
17:30  ラガルドECB総裁講演
22:00  ナーゲル独連銀総裁講演
22:15  クノット・オランダ中銀総裁講演
22:15  マン英MPC委員講演
22:30  9月対カナダ証券投資
22:40  コリンズ米ボストン連銀総裁講演
24:00  10月米中古住宅販売件数
24:00  10月米景気先行指数
26:15  ハスケルMPC委員講演
27:45  ボスティック米アトランタ連銀総裁講演

————11/18きょうのひとこと———————

昨日のドル円は、前日に続き138円台後半で下げ渋るとブラード・セントルイス連銀総裁のタカ派発言で140.73円まで切り返しました。ブラード総裁は、政策金利を「最低でも5-5.25%に引き上げるべきだ」と発言。10月CPIの発表後に市場に広がりつつあった「早期利上げ停止」観測が後退した格好で、それとともにドルは底堅さを増しています。今朝発表された日本の10月CPI(生鮮食品除く)は前年比+3.6%と40年ぶりの高い伸びとなりましたが、円相場に反応はありません。日銀の「賃金上昇を伴わない物価高は金融緩和を修正する条件にならない」という姿勢が市場に浸透しているためでしょう。改めて、日米中銀の金融政策に対するスタンスの違いが浮き彫りになっています。

本日もよろしくお願いします。