総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/15 火)

CPIドル安ショック一巡 焦点は利上げペースからターミナルレートへ

————-11/14ドル円相場————————

CPIの下振れによるドル売り一服。140.797まで反発するもFRB高官発言で再び140割れ。

OP139.075 HI140.797  LO138.779 CL139.911

———-11/14主な出来事—————————

07:01 ウォラーFRB理事
「10月CPIはある時点のデータに過ぎず、一定期間のCPI動向を見る必要がある」
「物価が一部で下落したのは良いことだが、継続が必要」
「インフレ率が低下しているという明確で強い証拠ない限り、金利は引き下げられない」

10:09 黒田日銀総裁
「急激な為替の変動は先行きの不確実性高め、経済にとって望ましくない」
「一方的で急速な円安の傾向はいったん止まっている。大変結構なことだ」

19:00 ユーロ圏9月鉱工業生産(前月比) +0.9%
前回+1.5%(2.0%)
予想+0.5%

22:30 バイデン米大統領
「習近平・中国国家主席との会談でロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮問題を取り上げた」
「習近平・中国国家主席に競争を衝突に発展させるべきではないと発言」
「台湾に対する中国の高圧的な行動に反対を表明」

25:39 ブレイナードFRB副議長
「利上げペースの減速は近く適切になるだろう」

——–11/14株式・債券・商品————————

日経平均 27963.47▼300.10
豪ASX  7146.345▼11.607
上海総合 3083.401▼3.891
英FT    7385.17△67.13
独DAX   14313.30△88.44
NYダウ  33536.70▼211.16

日10年債利回り 0.244%△0.002
豪10年債利回り 3.764%△0.110
英10年債利回り 3.368%△0.010
独10年債利回り 2.147%▼0.013
米02年債利回り 4.3888%△00567
米10年債利回り 3.8536%△0.0411

NY原油 85.87▼3.09
NY金  1776.90△7.50

————11/15注目材料—————————-

<国内>
08:50 7-9月期GDP・一次速報

<海外>
08:30 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
09:30 RBA議事録
11:00 10月中国鉱工業生産
11:00 10月中国小売売上高
12:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
16:00 10月独卸売物価指数
16:00 10月英失業率
16:00 10月英失業保険申請件数
16:00 7-9月英失業率(ILO方式)
16:00 10月スウェーデン消費者物価指数
16:45 10月仏消費者物価指数・改定値
19:00 11月独ZEW景況感指数
19:00 11月ユーロ圏ZEW景況感指数
19:00 7-9月期ユーロ圏GDP・改定値
19:00 9月ユーロ圏貿易収支
22:30 11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30 10月米生産者物価指数
23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
23:00 クックFRB理事講演
24:00 バーFRB副議長講演
26:30 エルダーソンECB専務理事講演
—– G20首脳会議(バリ島、16日まで)

————11/15きょうのひとこと———————

ドル円は昨日、3日ぶりに反発。CPIの下振れを受けたドル安ショックは一巡した模様です。市場は12月FOMCの50bp利上げ(75bpからのペースダウン)を確実視。焦点はこの先、ターミナルレート(利上げ到達点)に移って行きそうです。つまり、FF金利が「いつまで」「どこまで」引き上げられるか、そして利下げに転じるのはいつになるかを探ることになるでしょう。いまのところ、金利先物市場では来年5月に4.9%で利上げ打ち止め、9月もしくは11月に25bp利下げへ、との見方が織り込まれています。

本日もよろしくお願いします。