昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/11 金)
米金利低下とドル安に行き過ぎの印象 「戻りの強さ」が今日の焦点に
————-11/10ドル円相場————————
米10月CPI鈍化でドル売り激化。米債利回りの急低下で140.192まで大幅安。
OP146.438 HI146.592 LO140.192 CL140.955
———-11/10主な出来事—————————
16:15 黒田日銀総裁
「賃金上昇ともなう形で物価目標実現目指すと説明」
「首相からは国民生活の安定、構造的賃上げに取り組む話あった」
「為替についても話した、一方的で急速な円安望ましくないと話した」
「為替については首相から特別にコメントなかった」
22:30 アメリカ10月消費者物価指数(前月比)+0.4%
前回+0.4%
予想+0.6%
22:30 アメリカ10月消費者物価指数(前年比)+7.7%
前回+8.2%
予想+8.0%
22:30 アメリカ10月消費者物価指数・コア(前年比)+6.3%
前回+6.6%
予想+6.5%
22:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 22.5万件
前回21.7万件(21.8万件)
予想22.0万件
23:04 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「来月の利上げペースの緩和を予想」
「政策は指標次第で、柔軟性をもって対応」
23:45 ローガン米ダラス連銀総裁
「利上げペースの減速が近く適切になる可能性」
「CPIデータは歓迎すべきだが、先はまだ長い」
01:04 米財務省
「為替操作国の認定見送り」
01:14 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「CPIは非常に良いニュースだった」
「一カ月だけの指標で勝利とは言えない」
03:34 メスター米クリーブランド連銀総裁
「インフレの上振れリスクは残っている」
「FRBは利上げを進める必要がある」
——–11/11株式・債券・商品————————
日経平均 27446.10▼270.33
豪ASX 6964.017▼35.279
上海総合 3036.132▼12.035
英FT 7375.34△79.09
独DAX 14146.09△479.77
NYダウ 33715.37△1201.43
日10年債利回り 0.253% 0.000
豪10年債利回り 3.719%▼0.146
英10年債利回り 3.292%▼0.165
独10年債利回り 2.009%▼0.163
米02年債利回り 4.3321%▼0.2474
米10年債利回り 3.8125%▼0.2798
NY原油 86.47△0.64
NY金 1753.70△40.00
————11/11注目材料—————————-
<国内>
08:50 10月企業物価指数
<海外>米祝日(ベテランズデー)で債券市場休場
16:00 10月独消費者物価指数・改定値
16:00 9月英GDP
16:00 7-9月期英GDP・速報値
16:00 9月英鉱工業生産
16:00 9月英製造業生産高
16:00 9月英貿易収支
16:00 9月トルコ経常収支
16:00 9月トルコ鉱工業生産
17:30 7-9月期香港GDP・確定値
18:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
20:00 ハスケル英MPC委員講演
21:00 9月メキシコ鉱工業生産
21:00 パネッタECB専務理事講演
21:00 デギンドスECB副総裁講演
22:10 テンレイロ英MPC委員講演
24:00 11月米ミシガン大消費者態度指数・速報値
25:00 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト講演
25:00 デコス・スペイン中銀総裁/センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
26:30 ナーゲル独連銀総裁講演
————11/11きょうのひとこと———————
ドル円は米10月CPIを受けて前日比3.7%の急落となりました。CPIは前年比で鈍化しましたが、昨年10月がすでに高水準だった(発射台が高かった)ことを考えるとインフレが減速したと言えるかどうかは微妙です。12月の利上げ幅が0.5%に縮小する公算が大きくなったのは事実ですが、ターミナルレート(利上げの最終到達点)が下がったとはまだ判断できません。そうした中で米債利回りが20-30bpも低下してドル円が6円近く下落したのはさすがに行き過ぎなのではないでしょうか。米債市場はきょうがお休みなので、休み前にポジション整理の債券買戻しが活発になり過ぎたのかもしれません。ドル円はボリンジャーバンドの-3シグマを突き抜けて下落しており、こちらも「行き過ぎ」の印象です。とはいえ、短期的な相場の地合いを占う上では急落後の展開が重要。きょうの戻りがどこまで強いものになるか注目しましょう。
本日もよろしくお願いします。