総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/8 火)

米中間選挙は「ねじれ」確実 ドルの動きは金融政策への影響次第

————-11/7ドル円相場————————

OP147.136 HI147.561  LO146.085 CL146.647

———-11/7主な出来事—————————

中国保健当局「ゼロコロナ」政策を堅持(5日)

12:02 中国10月貿易収支 +851.5億ドル
前回+847.4億ドル
予想+959.5億ドル

15:14 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「インフレが明らかにピークに達していない限り、利上げを停止すべきではない」
「インフレ率は23年前期にピークに達する可能性があり、目標値に戻るには2~3年かかる」

16:00 ドイツ9月鉱工業生産(前月比) +0.6%
前回-0.8%(-1.2%)
予想+0.2%

17:00 17日の英秋季財政計画、歳出削減と増税で財政健全化を進める内容

8日04:50 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「インフレはあまりに高すぎる」
「インフレを2%に戻さなければならない」

——–11/7株式・債券・商品————————

日経平均 27527.64△327.90
豪ASX  6933.706△41.248
上海総合 3077.817△7.021
英FT    7299.99▼34.85
独DAX   13533.52△73.67
NYダウ  32827.00△423.78

日10年債利回り 0.257% 0.000
豪10年債利回り 3.905%△0.055
英10年債利回り 3.638%△0.101
独10年債利回り 2.343%△0.048
米02年債利回り 4.7217%△0.0633
米10年債利回り 4.2135%△0.0551

NY原油 91.79▼0.82
NY金  1680.50△3.90

————11/8注目材料—————————-

<国内>
08:50  10月外貨準備高
08:50  日銀金融政策決定会合における主な意見(10月27-28日分)

<海外>
08:00  バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
08:30  11月豪ウエストパック消費者信頼感指数
09:01  10月英BRC小売売上高調査
09:30  10月豪NAB企業景況感指数
16:45  9月仏経常収支/貿易収支
17:00  ナーゲル独連銀総裁講演
18:00  ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト講演
19:00  9月ユーロ圏小売売上高
26:30  ウンシュ・ベルギー中銀総裁講演
—–  米中間選挙投開票

————11/8きょうのひとこと———————

米国の中間選挙は日本時間20時から順次投票が行われ、明朝8時以降に順次締め切られます。その後即時開票され、大勢が判明するのは昼前後になると見られます。下院は野党・共和党の多数派奪還が確実で、上院は接戦ながらも、大統領府と議会の「ねじれ」は確定的です。「ねじれ」によって今後は与党・民主党の政策が実現しにくくなる可能性もありますが、そこまでは市場も織り込み済みです。問題は「ねじれ」によって米国経済が停滞し、FRBの利下げへの距離感が縮まるのかどうかでしょう。早期の利上げ打ち止めから利下げへ転換となればドルに下落圧力がかかることになります。しかし、中間選挙後の株高アノマリーに沿って今回も株価の上昇が続くようなら、インフレが高止まりしてFRBの利上げが長期化するとのシナリオも浮上しそうです。いずれにせよ、ドル円相場のカギはFRBの金融政策で、選挙結果が影響するにしてもしばらく時間を置いて金融政策への影響を確認してからということになるのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。