総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/4 火)

米ISM低下でドル円軟化。ただ、米金利大幅低下でも144円台を維持。介入警戒で上値の重さに目が行くも、下値の堅さに着目すると違った様子が見えてくる。

————-10/3ドル円相場————————

7日ぶりに145.297まで上昇するも介入警戒感で上値重い。米ISMの低下で144.143まで反落。

OP144.645 HI145.297  LO144.143 CL144.564

———-10/3主な出来事—————————

08:50 日銀短観・大企業製造業業況判断 8
前回9
予想11

10:05 鈴木財務相
「為替市場の動向、強い緊張感をもって注視」
「過度な変動には適切な対応をとる」
「為替の急激で一方的な動きは好ましくない」
「今後とも必要なら断固たる措置をとる」

15:29 クワーテング英財務相
「45%の最高税率の計画は進めない」

16:55 ドイツ9月製造業PMI・改定値 47.8
前回48.3
予想48.3

17:00 ユーロ圏9月製造業PMI・改定値 48.4
前回48.5
予想48.5
17:30 イギリス9月製造業PMI・改定値 48.4
前回48.5
予想48.5

22:45 アメリカ9月製造業PMI・改定値 52.0
前回51.8
予想51.8

23:00 アメリカ9月ISM製造業景況指数 50.9
前回52.8
予想52.2

28:16 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「インフレは依然として高過ぎる。FRBの仕事は終わっていない」
「世界的なサプライチェーンが緩和している兆しはある」
「インフレ率は来年までに3%に低下する可能性が高い」

——–10/3株式・債券・商品————————

日経平均 26215.79△278.58
豪ASX  6456.866▼17.332
上海総合 —–
英FT    6908.76△14.95
独DAX   12209.48△95.12
NYダウ  29490.89△765.38

日10年債利回り 0.246%△0.002
豪10年債利回り 3.899%△0.014
英10年債利回り 3.964%▼0.129
独10年債利回り 1.917%▼0.191
米02年債利回り 4.1134%▼0.1653
米10年債利回り 3.6387%▼0.1899

NY原油 83.63△4.14
NY金  1692.90△30.50

————10/4注目材料—————————-

<国内>
08:30  9月東京都区部消費者物価指数(生鮮食料品除く)
08:50  9月マネタリーベース

<海外>
09:30  8月豪住宅建設許可件数
12:30  RBA政策金利
18:00  8月ユーロ圏生産者物価指数
21:30  センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
22:00  ローガン米ダラス連銀総裁あいさつ
22:00  ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁あいさつ
22:15  メスター米クリーブランド連銀総裁講演
23:00  8月米製造業新規受注
24:00  ラガルドECB総裁講演
24:45  ジェファーソンFRB理事講演
26:00  デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
—–  EU財務相理事会

————10/4きょうのひとこと———————

米国景気の先行指標とされるISM製造業景況指数(9月)は2年4か月ぶりの水準に低下しました。新規受注や雇用など主な構成指数も軒並み低下しており、市場は米景気の減速が始まったとの見方を強めています。もっとも、米債利回りが大きく低下したにもかかわらず、昨日のドル円の下値は144.14円どまりでした。①英国やユーロ圏に比べれば米国の景気はまだ堅調でドルを手放す動きは限定的、②世界的に景気が後退したとしてもマイナス金利の円を買う動きはさらに限定的、ということでしょう。ドル円は介入警戒感もあって上値の重さに目が向きがちですが、下値の堅さに着目してみると違った様子が見えてきます。悪材料(ISM)に対する反応の鈍さこそ、相場の地合いの強さを表しているとみることもできるのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。