総研ブログ

30日のドル円相場ときょうのひとこと(10/3 月)

市場のドル先高観と当局の円買い介入 介入第2弾巡り戦局は当局にやや不利か

————-9/30ドル円相場————————

144円台で強保ち合い。144.203まで調整含みで下げるも、米長期金利が上昇に転じると144.812まで強含み。

OP144.436 HI144.812  LO144.203 CL144.793

———-9/30主な出来事—————————

08:30 日本8月失業率 2.5%
前回2.6%
予想2.5%

08:50 日本8月鉱工業生産・速報値(前月比) +2.7%
前回+0.8%
予想+0.2%

10:30 中国9月製造業PMI 50.1
前回49.4
予想49.7
10:45 中国9月財新製造業PMI 48.1
前回49.5
予想49.5

15:00 イギリス4-6月期GDP・改定値(前期比) +0.2%
前回-0.1%
予想-0.1%

16:55 ドイツ9月失業者数(前月比) +1.40万人
前回+2.80万人(2.60万人)
予想+2.00万人
16:55 ドイツ9月失業率  5.5%
前回5.5%
予想5.5%

18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数(HICP)・速報値(前年比) +10.0%
前回+9.1%
予想+9.7%

19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況(介入実績) 2兆8,382億円

21:30 アメリカ8月個人所得(前月比) +0.3%
前回+0.2%(0.3%)
予想+0.3%
21:30 アメリカ8月個人消費支出(PCE)(前月比) +0.4%
前回+0.1%(-0.2%)
予想+0.2%
21:30 アメリカ8月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年比)+6.2%
前回+6.3%(6.4%)
予想+6.0%
21:30 アメリカ8月PCEコア・デフレーター(前年比) +4.9%
前回+4.6%(4.7%)
予想+4.7%

22:04 ブレイナードFRB副議長
「FRBは早すぎる政策巻き戻し(緩和への転換)回避にコミット」

22:45 アメリカ9月シカゴPMI 45.7
前回52.2
予想51.8

23:00 アメリカ9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 58.6
前回59.5
予想59.5

——–9/30株式・債券・商品————————

日経平均 25937.21▼484.84
豪ASX  6474.198▼80.770
上海総合 3024.390▼16.815
英FT    6893.81△12.22
独DAX   12114.36△138.81
NYダウ  28725.51▼500.10

日10年債利回り 0.244%▼0.011
豪10年債利回り 2.108%▼0.073
英10年債利回り 4.093%▼0.050
独10年債利回り 2.108%▼0.073
米02年債利回り 4.2787%△0.0863
米10年債利回り 3.8286%△0.0430

NY原油 79.49▼1.74
NY金  1662.40△3.90

————10/3注目材料—————————-

<国内>
08:50☆日銀短観
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(9月21-22日分)

<海外>
15:30 9月スイス消費者物価指数
16:00 9月トルコ消費者物価指数
16:30 9月スイス製造業PMI
16:50 9月仏製造業PMI改定値
16:55 9月独製造業PMI改定値
17:00 9月ユーロ圏製造業PMI改定値
17:30 9月英製造業PMI改定値
22:05 ボスティック米アトランタ連銀総裁あいさつ
22:45 9月米製造業PMI改定値
23:00☆9月米ISM製造業景況指数
23:00 8月米建設支出
23:30 9月メキシコ製造業PMI
27:00 マン英MPC委員講演
28:10 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
—– クワーテング英財務相演説(保守党大会)

————10/3きょうのひとこと———————

きょうから10月、ドル円相場も月替わりで新たな展開に入るでしょうか。いまのところドル円を145円手前に押し止めているのは政府・日銀による円買い介入第2弾への警戒感でしょう。ただ、第2弾は2.8兆円を使った第1弾よりも効果が薄れる公算が大きく、より高い効果を求めるなら①金額をさらに増やす、②他国との協調ドル売り介入を行う、③日銀が緩和修正に動いて援護射撃する、などのプラスαが必要でしょう。サプライズ効果が大きかった第1弾と違い、第2弾については撃ち方を間違えると逆効果になってしまう可能性もないとはいえません。当局と市場の腹の探り合いはしばらく続きそうですが、戦局は当局がやや不利な状況ではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。