総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/29 木)

英金利低下でポンド反発、米金利低下でドル軟化もドル以外では円も軟化 円安基調は変わらず

————-9/28ドル円相場————————

米10年金利4%タッチでも上値は144.868どまり。BOEの国債買い入れで米金利も急低下すると143.909まで反落。

OP144.749 HI144.868  LO143.909 CL144.132

———-9/28主な出来事—————————

09:11 ディース米NEC委員長
「米国は前例のない移行期にあるが、経済の回復力には自信がある」
「欧州はエネルギー価格の変動に大きくさらされており、英国とEUにとって厳しい時期が続くだろう」
「(ドル高是正に向けた)プラザ合意のような国際協調が実現するとは予想していない」

10:30 オーストラリア 8月小売売上高(前月比) +0.6%
前回+1.3%
予想+0.4%

19:03 BOE
「本日から英長期債の一時購入を実施」
「必要であれば、どのような規模であれ、買い入れは実施」
「量的引き締めの保有国債売却を10月31日まで延期」

21:30 アメリカ8月卸売在庫(前月比) +1.3%
前回+0.6%
予想+0.4%
23:00 アメリカ8月住宅販売保留指数(前月比) -2.0%
前回-1.0%(-0.6%)
予想-1.5%

——–9/28株式・債券・商品————————

日経平均 26173.98▼397.89
豪ASX  6462.027▼34.134
上海総合 3045.067▼48.795
英FT    7005.39△20.80
独DAX   12183.28△43.60
NYダウ  29683.74△548.75

日10年債利回り 0.247▼0.006
豪10年債利回り 4.095%△0.071
英10年債利回り 4.012%▼0.494
独10年債利回り 2.120%▼0.111
米02年債利回り 4.1349%▼0.1480
米10年債利回り 3.7312%▼0.2139

NY原油 82.15△3.65
NY金  1660.30△33.80

————9/29注目材料—————————-

<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況

<海外>
09:00 9月ANZ企業信頼感
16:00 シムカス・リトアニア中銀総裁講演
16:00 パネッタECB専務理事講演
16:30 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
17:00 デギンドスECB副総裁講演
17:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁/クノット・オランダ中銀総裁/、エルダーソンECB専務理事講演
17:50 デコス・スペイン中銀総裁講演
18:00 9月ユーロ圏経済信頼感指数
18:00 9月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
18:30 8月南アフリカ卸売物価指数
20:30 ラムスデンBOE副総裁講演
21:00 9月独消費者物価指数・速報値
21:30 7月カナダGDP
21:30 4-6月期米GDP確定値
21:30 4-6月期米個人消費・確定値
21:30 米新規失業保険申請件数
22:00 ミュラー・エストニア中銀総裁講演
22:30 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
24:00 テンレイロ英MPC委員講演
26:00 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト講演
27:00 メキシコ中銀政策金利
29:45 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演

————9/29きょうのひとこと———————

昨日話題になったのはBOEの国債買い入れでした。トラス政権の減税を含む経済対策で財政悪化懸念が浮上する中、BOEの利上げ観測も相まって英長期金利は急騰していましたが、BOEが国債買い入れと同時にQT(資産売却)の延期を発表したことで英金利は急低下しました。ポンドは乱高下しつつも、英経済危機の懸念が和らいだことで反発。英金利につれて米金利も低下したためドルは下落しました。円はというと、対ドルでは強含んだものの、欧米金利低下を好感した株高によって対豪ドルや対ユーロでは大きく下落。パズルのように絡み合った為替相場でしたが、結局のところ円については買われにくく売られやすい特性をあらためて確認することになりました。

本日もよろしくお願いします。