総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/28 水)

米10年金利4%目前 介入なければ147円に上昇していた可能性も 145円を巡り市場と当局の心理戦続く

————-9/27ドル円相場————————

米長期金利上昇で144.904まで強含みも、介入警戒感から145円手前で足踏み。

OP144.638 HI144.904  LO144.063 CL144.848

———-9/27主な出来事—————————

16:49 エバンス米シカゴ連銀総裁
「年末時点のFF金利コンセンサスは4.25-4.50%」
「インフレは高く、それをコントロールすることが仕事」

21:30 アメリカ8月耐久財受注(前月比) -0.2%
前回0.0%(-0.1%)
予想-0.4%

22:30 ピル英MPC委員
「財政計画の変更で、大幅な政策の対応が必要になる」
「ただ、影響を評価する最善の機会は定例会合だ」

22:46 ブラード米セントルイス連銀総裁
「米国には深刻なインフレ問題がある」

23:00 アメリカ9月消費者信頼感指数 108.0
前回103.2(103.6)
予想104.5

23:00 アメリカ8月新築住宅販売件数(年率換算) 68.5万件
前回51.1万件(53.2万件)
予想50.0万件

26:10 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「FRBはインフレ抑制に必要なことを行うとの決意で団結」
「市場もそれを理解している」

——–9/27株式・債券・商品————————

日経平均 26571.87△140.32
豪ASX  6496.161△26.750
上海総合 3093.862△42.636
英FT    6984.59▼36.36
独DAX   12139.68▼88.24
NYダウ  29134.99▼125.82

日10年債利回り 0.253△0.001
豪10年債利回り 4.024%△0.038
英10年債利回り 4.506%△0.262
独10年債利回り 2.231%△0.116
米02年債利回り 4.2829%▼0.0577
米10年債利回り 3.9451%△0.0207

NY原油 78.50△1.79
NY金  1626.50△2.90

————9/28注目材料—————————-

<国内>
08:50 7月20-21日分の日銀金融政策決定会合議事要旨

<海外>
09:35 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
10:30 8月豪小売売上高
15:00 10月独Gfk消費者信頼感指数
16:15☆ラガルドECB総裁講演
17:00 カジミール・スロバキア中銀総裁講演
17:15 カンリフBOE副総裁講演
17:30 ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
21:30 8月米卸売在庫
21:35 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
23:00 8月米住宅販売保留指数
23:10 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
23:15☆パウエルFRB議長講演
23:30 EIA週間在庫統計
24:00 エルダーソンECB専務理事講演
24:00 ボウマンFRB理事講演
24:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
26:00 米7年債入札
27:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
27:00 ディングラ英MPC委員講演

————9/28きょうのひとこと———————

世界的に長期金利が上昇しており、米10年金利は12年半ぶりに4%に接近しています。相場に「タラれば」は禁物ですが、もし本邦当局の円買い介入がなければドル円は147円あたりまで上昇していたかもしれません。円安ピッチを抑えるという意味では介入第1弾は成功だったと言えるのかもしれません。もちろん推定3兆円余りを投入したことによるコスパの悪さは誰しもが感じるところではありますが・・・。コスパの悪い介入を続けられるかどうか、第2弾を発動できるかどうか、145円が当局の防衛ラインなのかどうか、などを巡り市場と当局の心理戦が続きそうです。

本日もよろしくお願いします。