総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/27 火)

介入レベル(145.70-90)まであと1円に反発 円安の流れに変化なしも進行速度は緩む

————-9/26ドル円相場————————-

欧州通貨安・ドル高の流が継続。米債利回りの上昇も相まって144.788まで上昇。

OP143.419 HI144.788  LO143.148 CL144.710

———–9/26主な出来事—————————

15:56 黒田日銀総裁
「為替の急激な変動は経済にマイナスで望ましくない」
「引き続き金融為替市場の動向を十分に注視」
「経済・物価の下振れには躊躇なく金融緩和措置を講じる」
「政府の為替介入は適切」
「最近の円安は急速かつ一方的」

17:00 ドイツ9月IFO企業景況感指数 84.3
前回88.5
予想87.0

17:33 OECD
「2023年の世界経済成長率を+2.8%から+2.2%へ下方修正」

22:04 ラガルドECB総裁
「インフレは依然としてあまりにも高すぎる」
「インフレ圧力の上昇はユーロ安も後押ししている」
「今後複数回の理事会での追加利上げを見込む」
「今後数四半期で経済活動が大幅に減速するだろう」

24:36 ベイリーBOE総裁
「BOEは金融市場の動向を非常に注意深く監視している」
「次回MPCで、政府の発表による需要とインフレへの影響、およびポンドの下落について完全な評価を行い、それに応じて行動する予定」
「MPCはその権限に沿って、中期的にインフレ率を2%の目標に戻すために、必要に応じて金利を変更することを躊躇しない」

——–9/26株式・債券・商品————————

日経平均 26731.55▼722.28
豪ASX  6469.411▼105.321
上海総合 3051.226▼37.143
英FT   7020.95△2.35
独DAX  12227.92▼56.27
NYダウ 29260.81▼329.60

日10年債利回り 0.252%△0.015
豪10年債利回り 3.986%△0.076
英10年債利回り 4.244%△0.416
独10年債利回り 2.115%△0.091
米02年債利回り 4.3406%△0.1395
米10年債利回り 3.9244%△0.2398

NY原油  76.71▼2.03
NY金   1623.60▼21.70

————9/27注目材料—————————-

<国内>
特になし

<海外>
16:30  エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
19:50  センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
20:00  ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト講演
20:00  ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
20:00  8月メキシコ失業率
20:00  8月メキシコ貿易収支
20:30  パウエルFRB議長講演
20:30  パネッタECB専務理事講演
21:30  8月米耐久財受注額
22:00  7月米住宅価格指数
22:00  7月米ケース・シラー住宅価格指数
22:15  デギンドスECB副総裁講演
22:55  ブラード米セントルイス連銀総裁講演
23:00  9月米消費者信頼感指数
23:00  9月米リッチモンド連銀製造業景気指数
23:00  8月米新築住宅販売件数
26:00  米5年債入札
26:00  カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演

————9/27きょうのひとこと———————

ドル円は144円台後半へと上昇しましたが、米債利回りに比べると上昇ピッチが鈍いのは円買い介入への警戒感があるためでしょう。日本の単独介入にドル高・円安の流れを変える力がないことは言うまでもありませんが、進行速度を緩める効果はあったと言えるかもしれません。きょうも22日に介入が行われた145円台に入れば警戒感はより高まることになりそうです。神田財務官は、介入で特定の水準(145円台)を防衛する意図はないと強調していますが、市場としてはこの水準を意識しないわけにはいかないでしょう。なお、22日の介入には3兆円以上が投入された模様です。

本日もよろしくお願いいたします。