昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/15 木)
エア介入(レートチェック)の賞味期限は短い 来週のFOMCでドル先高観が強まれば・・・
————-9/14ドル円相場————————-
相次ぐ円安けん制に加え日銀のレートチェックで円買戻しが活発化。
OP144.561 HI144.944 LO142.552 CL143.164
———–9/14主な出来事—————————
08:36 神田財務官
「緊張感を持って監視し、あらゆるオプションを排除せずに適切な対応をしたい」
「足もとの動きは急激であり、憂慮している」
11:10 松野官房長官
「(為替について)急速な変動は望ましくない」
「過度な変動を憂慮しており、高い緊張感をもって注視」
「このような動きが続く場合はあらゆる措置を排除せず必要な対応を取りたい」
「日銀と緊密に連携しつつ、高い緊張感をもって市場動向を注視」
12:31 鈴木財務相
「(為替について)急激な変動は好ましくない」
「このところの動きは急激で一方的であり憂慮」
「状況が続くならばあらゆる手段を排除せずに対応していく」
「あらゆる手段の中には為替介入も含まれる」
15:00 イギリス8月消費者物価指数(前月比) +0.5%
前回+0.6%
予想+0.6%
15:00 イギリス8月消費者物価指数(前年比)+9.9%
前回+10.1%
予想+10.2%
15:00 イギリス8月消費者物価指数・コア(前年比) +6.3%
前回+6.2%
予想+6.3%
18:00 ユーロ圏7月鉱工業生産(前月比) -2.3%
前回+0.7%(1.1%)
予想-1.0%
18:22 鈴木財務相
「最近のような動きが継続する場合にはあらゆる措置を排除せず、必要な対応をとりたい」
「レートチェックの有無についてはコメントしない」
「(介入について)やるときは間髪入れずに瞬時にやる」
21:30 アメリカ8月生産者物価指数(前月比) -0.1%
前回-0.5%(-0.4%)
予想-0.1%
21:30 アメリカ8月生産者物価指数(前年比) +8.7%
前回+9.8%
予想+8.8%
21:30 アメリカ8月生産者物価指数・コア(前年比) +7.3%
前回+7.6%(7.7%)
予想+7.1%
——–9/14株式・債券・商品————————
日経平均 27818.62▼796.01
豪ASX 6828.617▼181.069
上海総合 3237.542▼26.255
英FT 7277.30▼108.56
独DAX 13028.00▼160.95
NYダウ 31135.09△30.12
日10年債利回り 0.258%△0.013
豪10年債利回り 3.635%△0.065
英10年債利回り 3.132%▼0.039
独10年債利回り 1.716%▼0.014
米02年債利回り 3.7881%△0.0321
米10年債利回り 3.4043%▼0.0037
NY原油 88.47△1.17
NY金 1698.20▼8.90
————9/15注目材料—————————-
<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
08:50 8月貿易収支(通関ベース)
<海外>
07:45 4-6月期NZGDP
10:30 8月豪失業率
10:30 8月豪新規雇用者数
15:00 8月独卸売物価指数
15:45 8月仏消費者物価指数・改定値
18:00 7月ユーロ圏貿易収支
18:15 デギンドECB)副総裁講演
20:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
21:30 9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 8月米小売売上高
21:30 8月米輸入物価指数
21:30 前週分の米新規失業保険申請件数
22:15 8月米鉱工業生産指数
22:15 8月米設備稼働率
23:00 7月米企業在庫
—– 中露首脳会談(サマルカンド)
————9/15きょうのひとこと———————
昨日は日銀の「レートチェック」が効いて円高に振れました。「レートチェック」は介入の準備でもある一方、実弾で介入できないからこその空砲介入=エア介入でもあります。昨日は効きましたが、空砲である以上2回目は効くかどうかは不透明で、ましてや3回目、4回目となれば効果は薄れるでしょう。その間に市場のドル先高観が薄れるかどうかがカギとなります。仮に来週のFOMCでドル先高観がさらに強まるようだと、政府・日銀としては苦しい立場に追い込まれることになるでしょう。
本日もよろしくお願いいたします。