昨日のドル円相場ときょうのひとこと(9/9 金)
FRB議長講演、ECB理事会ともに市場の想定内 ドル円の押し上げには至らず145円試しは来週以降に持ち越しか
————-9/8ドル円相場————————
FRB議長の講演は想定通りのタカ派トーン。米金利上昇も上値は144.583までで24年ぶり高値144.983には届かず。
OP143.745 HI144.583 LO143.309 CL144.081
———-9/8主な出来事—————————
08:50 日本4-6月期GDP・改定値(前期比年率) +3.5%
前回+2.2%
予想+2.9%
08:50 日本7月経常収支 +2290億円
前回-1324億円
予想+7135億円
08:50 日本7月貿易収支 -1兆2122億円
前回-1兆1140億円
予想-1兆1500億円
10:30 オーストラリア7月貿易収支 +87.33億豪ドル
前回+176.70億豪ドル(171.31億豪ドル)
予想+145.00億豪ドル
12:00 ロウRBA総裁
「他の条件が同じであれば、キャッシュ・レートの水準が上昇するほど、金利上昇ペースが緩やかになる可能性が強くなる」
14:57 財務省・金融庁・日銀が16:45から情報交換会合
17:20 神田財務官
「急速な円安が経済・物価に与える影響を高い緊張感をもって注視していく必要がある」
「このところの円安、明らかに過度な変動だと思われる」
「こうした動きを極めて憂慮している」
「このような動きが継続すればあらゆる措置を排除せず、為替市場において必要な対応をとる準備がある」
21:15 ECB、政策金利を0.00%から0.75%へ引き上げ
「この大きな一歩は現在の極めて緩和的な政策金利水準から、インフレ率を適切な時期に目標の2%に戻す金利水準への移行を前倒ししたものだ」
「今後数回の会合でのさらなる利上げを想定している」
経済・物価見通し
インフレ率 22年8.1%、23年は5.5%、24年に2.3%に上方修正
成長率 22年が3.1%、23年0.9%、24年 %に下方修正
21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 22.2万件
前回23.2万件(22.8万件)
予想24.0万件
21:45 ラガルドECB総裁
「インフレは極めて高い」
「次回の利上げは75bpである必要はない、75bpは標準ではない」
「高インフレは弱いユーロも原因」
22:10 パウエルFRB議長
「FRBはインフレが低下するまで行動を維持する必要」
「FRBはインフレの社会的コストを回避するために今すぐ行動する必要」
「早急な緩和のリスクを歴史が警告」
「インフレ調整が完了するまでFRBは直ちに行動する」
28:00 アメリカ7月消費者信用残高 238.1億ドル
前回401.5億ドル
予想330.0億ドル
——–9/8株式・債券・商品————————
日経平均 28065.28△634.98
豪ASX 6848.667△119.332
上海総合 3235.586▼10.708
英FT 7262.06△24.23
独DAX 12904.32▼11.65
NYダウ 31774.52△193.24
日10年債利回り 0.252%▼0.001
豪10年債利回り 3.568%▼0.137
英10年債利回り 3.147%△0.113
独10年債利回り 1.717%△0.140
米02年債利回り 3.5035%△0.0726
米10年債利回り 3.3170%△0.0535
NY原油 83.54△1.60
NY金 1710.60▼7.60
————9/9注目材料—————————
<国内>
特になし
<海外>
10:30 8月中国消費者物価指数
10:30 8月中国生産者物価指数
15:00 8月ノルウェー消費者物価指数
15:45 7月仏鉱工業生産
18:30 ラガルドECB総裁講演
20:00 7月メキシコ鉱工業生産
21:30 8月カナダ新規雇用者数
21:30 8月カナダ失業率
23:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
25:00 ウォラーFRB理事講演
25:00 ジョージ米カンザスティ連銀総裁講演
—– EU臨時エネルギー相会合(ブリュッセル)
—– EU経済・財務相非公式会合(プラハ)
————9/9きょうのひとこと———————
パウエルFRB議長は予想通りのタカ派スタンス維持。ECBの大幅利上げでもユーロ高(ドル安)には振れず。どちらも概ね市場の想定内だったと見られ、ドル円を145円台に押し上げるには至りませんでした。こうなると週末を前に上値を追うムードにはなりにくいのかもしれません。145.00円のオプショントリガーに指をかけに行くのは来週に持ち越しになりそうな気配です。
本日もよろしくお願いします。