26日のドル円相場ときょうのひとこと(8/29 月)
FRBは景気を後退させてでも物価を抑制するタカ派スタンス 日銀は緩和以外に選択肢なしのハト派スタンスをそれぞれ強調
————-8/26ドル円相場————————
FRB議長の8分スピーチで乱高下。スピーチ終了とともに136.166まで反落するも、ドル全面高に転じ137.537まで続伸。
OP136.475 HI137.537 LO136.166 CL137.512
———-8/26主な出来事—————————
21:30 アメリカ7月個人所得(前月比)+0.2%
前回+0.6%(0.7%)
予想+0.6%
21:30 アメリカ7月個人消費支出(PCE)(前月比)+0.1%
前回+1.1%(1.0%)
予想+0.4%
21:30 アメリカ7月PCEデフレーター(前年比) +6.3%
前回+6.8%
予想+6.4%
21:30 アメリカ7月PCEデフレーター・コア(前年比) +4.6%
前回+4.8%
予想+4.7%
21:45 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「利下げを考えるのは時期尚早」
「年末までに3.50-3.75%に到達すると思う」
「9月会合での利上げは0.50%に若干傾いている」
22:00 ECB関係者
「インフレ見通しの悪化によって複数のECB当局者は来月8日の定例理事会で、通常の3倍に当たる75bpの利上げについて議論したい意向」
22:13 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「景気後退に陥った場合でも浅いものになるだろう」
「インフレ抑制のために必要な措置を講じる」
23:00 アメリカ8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 58.2
前回55.1
予想55.2
23:00 パウエルFRB議長
「9月の利上げ幅は完全にデータ次第」
「物価安定に向けて景気抑制の政策は一定期間必要になる可能性」
「早急な緩和のリスクを歴史が警告」
「高インフレが長引けば長引くほど、定着する可能性が高まる」
——–8/26株式・債券・商品————————
日経平均 28641.38△162.37
豪ASX 7104.061△55.935
上海総合 3236.223▼10.025
英FT 7427.31▼52.43
独DAX 12971.47▼300.49
NYダウ 32283.40▼1008.38
日10年債利回り 0.223%▼0.008
豪10年債利回り 3.576%▼0.098
英10年債利回り 2.602%▼0.015
独10年債利回り 1.390%△0.073
米02年債利回り 3.3966%△0.0305
米10年債利回り 3.0409%△0.0151
NY原油 93.06△0.54
NY金 1736.10▼21.60
————8/29注目材料—————————
<国内>
特になし
<海外>英祝日(ロンドン休場)
10:30 7月豪小売売上高
15:00 4-6月期スウェーデンGDP
16:00 7月トルコ貿易収支
22:00 レーンECB専務理事講演
27:15 ブレイナードFRB副議長講演
————8/29きょうのひとこと———————
26日のパウエル講演は8分という短いスピーチでしたが、短い分だけ強いメッセージが込められていたように感じます。物価の押し下げに向けて引き締めを続けている最中に、市場が将来の景気後退と金融緩和を織り込んでしまっては元も子もないので、景気が後退しても引き締めを続ける姿勢を敢えて短い言葉で強調したのでしょう。一方で、黒田日銀総裁は27日に同じジャクソンホール会議で「持続的な金融緩和を行う以外に選択肢はない」と言明しました。ドル/円が、今朝になって138円台を回復しているのは「日米金融政策の方向性の違い」というテーマが蒸し返されているためと見られます。
本日もよろしくお願いします。