総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/28 木)

FRB議長「利上げペース減速」に言及でドル下落 ただし議長は9月大幅利上げの可能性も否定せず

————-7/27ドル円相場————————

FOMC後のパウエル会見で137.460まで上昇直後に136.309へと急反落。議長が利上げペース減速を示唆したと受け止められた。

OP136.903 HI137.460  LO136.309 CL136.611

———-7/27主な出来事—————————

10:30 オーストラリア4-6月期消費者物価指数(前年比)+6.1%
前回+5.1%
予想+6.2%

21:30 アメリカ6月耐久財受注(前月比) +1.9%
前回+0.7%(0.8%)
予想-0.4%
21:30 アメリカ6月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比) +0.3%
前回+0.7%(0.5%)
予想+0.2%

23:00 アメリカ6月住宅販売保留指数(前月比)-8.6%
前回+0.7%(0.4%)
予想-2.0%

27:00 FOMC、政策金利を2.25~2.50%へ75bp引き上げ
「最近の消費と生産の指標は軟調に推移している」
「ここ数ヶ月の雇用増加は堅調で、失業率は低水準にとどまっている」
「継続的な金利の引き上げが適切になると予想」
「インフレを2%の目標に戻すことに強くコミット」

27:30 パウエルFRB議長
「我々はインフレを抑えるために迅速に取り組んでいる」
「インフレを低下させることが不可欠」
「利上げのペースはデータ次第」
「ある時点で利上げ速度を緩めることが適切となるだろう」
「必要であれば、大幅利上げに躊躇しない」
「リセッションにはならないと考える」
「ソフトランディングはここ数カ月でより困難になってきている」

——–7/27株式・債券・商品————————

日経平均 27715.75△60.54
豪ASX   6823.234△15.963
上海総合 3275.755▼1.681
英FT    7348.23△41.95
独DAX   13166.38△69.45
NYダウ  32197.59△436.05

日10年債利回り 0.200%▼0.011
豪10年債利回り 3.249%▼0.091
英10年債利回り 1.961%△0.044
独10年債利回り 0.946%△0.021
米02年債利回り 2.9979%▼0.0549
米10年債利回り 2.7849%▼0.0219

NY原油 97.26△2.28
NY金  1719.10△1.40

————7/28注目材料—————————

<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
10:30 6月豪小売売上高
18:00 7月ユーロ圏経済信頼感指数
18:30 6月南アフリカ生産者物価指数
20:00 6月メキシコ失業率
21:00 7月独消費者物価指数・速報値
21:30 4-6月期米国内総生産(GDP)・速報値
21:30 4-6月期米個人消費・速報値
21:30 米新規失業保険申請件数
22:00 ビスコ伊中銀総裁講演
26:00 米7年債入札
—– アップル4-6月期決算
—– アマゾン4-6月期決算

————7/28きょうのひとこと———————

パウエルFRB議長はFOMC後の会見で「ある時点で利上げ速度を緩めることが適切となるだろう」と発言しました。インフレが高進している中で利上げペースの減速を示唆することはないと見ていましたが見込み違いでした。もっとも、議長は、データ次第では次回(9月)も「必要なら大幅利上げを躊躇しない」とも発言しています。市場の関心は、9月FOMCまでに発表される雇用統計や物価統計の結果に移ることになるでしょう。これらの結果次第でドルは上下に振れることになりそうです。

本日もよろしくお願いします。