総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/6 水)

欧州経済不安でユーロ安・ドル高・円高 米債利回り逆イールドが懸念材料

————-7/5ドル円相場————————

米対中関税引き下げ観測のリスクオンで136.364まで買い先行。欧州景気不安でリスクオフに傾くもユーロ安ドル高とユーロ安円高の流れを同時に浴びて136.00円挟みの一進一退に。

OP135.545 HI136.364  LO135.495 CL135.696

———-7/5主な出来事—————————

10:45 中国6月財新サービス業PMI 54.5
前回41.4
予想49.6

13:30 RBA、政策金利を1.35%へ50bp引き上げ
「今後数カ月の金融正常化プロセスでさらなる対応取る」
「インフレは年内ピークに達し来年2-3%のレンジに向け低下と予想」
「中期的なインフレ期待はうまく安定している」
「利上げの大きさとタイミングの決定でデータを注視する」

16:50 フランス6月サービス業PMI・改定値 53.9
前回54.4
予想54.4

16:55 ドイツ6月サービス業PMI・改定値 52.4
前回52.4
予想52.4

17:00 ユーロ圏6月サービス業PMI・改定値 53.0
前回52.8
予想52.8

17:30 イギリス6月サービス業PMI・改定値 54.3
前回53.4
予想53.4

23:00 アメリカ5月製造業新規受注(前月比) +1.6%
前回+0.3%(0.7%)
予想+0.5%

25:00 ユーロが対ドルで1.02347まで下落して2002年以来の安値

26:10 ジャビド英保健相が辞任

26:17 スナク英財務相が辞任の意向

——–7/5株式・債券・商品————————

日経平均 26423.47△269.66
豪ASX   6629.334△16.766
上海総合 3404.025▼1.402
英FT    7025.47▼207.18
独DAX   12401.20▼372.18
NYダウ  30967.82▼129.44

日10年債利回り 0.223%▼0.006
豪10年債利回り 3.547%▼0.013
英10年債利回り 2.049%▼0.147
独10年債利回り 1.179%▼0.154
米02年債利回り 2.8184%▼0.0145
米10年債利回り 2.8054%▼0.0749

NY原油 99.50▼8.93
NY金  1763.90▼37.60

————7/6注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
15:00  5月独製造業新規受注
16:00  レーン・フィンランド中銀総裁講演
17:10  ピル英中銀MPC委員兼チーフエコノミスト講演
17:30  6月英建設業PMI
18:00  5月ユーロ圏小売売上高
22:00  カンリフBOE副総裁講演
22:00  ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁あいさつ
22:45  6月米サービス業PMI・改定値
23:00  6月米ISM非製造業景況指数
27:00  FOMC議事要旨(6月14-15日分)

————7/6きょうのひとこと———————

ユーロの急落が話題となっています。ユーロドルは20年ぶりに1.02ドル台へと下落しました。なぜこのタイミングで急に?との疑問は残りますが、リセッション(景気後退)への懸念が強いのは米国よりも欧州であることは間違いないでしょう。ユーロ安はドル高の裏返しでもある一方で円高の裏返しでもあります。ユーロが主役の相場展開になると、ドル円はドル高と円高の綱引きになりやすく(ユーロ高局面ではドル安と円安の綱引きに)方向感が出にくくなってしまいます。このためドル円の上昇トレンドを変える可能性は低いと見ていますが、米債市場で2年債利回りが10年債利回りより高くなる「逆イールド」が再び発生したのは懸念材料でしょう。「逆イールド」は米国でもリセッション懸念が高まっている証拠と見られます。

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