総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/13 金)

米リセッション懸念で10年金利が5年金利とほぼ並ぶ 米債市場が落ち着くまではドル円も不安定な動きに

————-5/12ドル円相場————————

世界的株安と米長期金利低下で127.506まで下値拡大。

OP129.916 HI130.055  LO127.506 CL128.298

———-5/12主な出来事—————————

09:00 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月27-28日分)
「為替レートのコントロールを目標とした政策変更は適当でない」
「金融政策上の課題、インフレ抑制ではなく依然として低すぎるインフレからの脱却」
「従来の下振れリスクにウクライナ侵攻加わり情勢変化する中、金融政策の変更は適当でない」

15:00 イギリス1-3月期GDP・速報値(前期比) +0.8%
前回+1.3%
予想+1.0%

15:00 イギリス3月鉱工業生産(前月比) -0.2%
前回-0.6%(-0.3%)
予想+0.1%

15:00 イギリス3月貿易収支 -238.97億ポンド
前回-205.94億ポンド(-216.14億ポンド)
予想-185.00億ポンド

21:30 アメリカ4月生産者物価指数(前月比)+0.5%
前回+1.4%(1.6%)
予想+0.5%

21:30 アメリカ4月生産者物価指数(前年比)+11.0%
前回+11.2%(11.5%)
予想+10.7%

21:30 アメリカ4月生産者物価指数・コア(前年比) +8.8%
前回+9.2%
予想+8.9%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 20.3万件
前回20.0万件(20.2万件)
予想19.5万件

29:36 パウエルFRB議長
「今後2会合で50bp利上げが適切となる公算が大きい」

~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~

・ロシア、ドイツ向けガス供給の3%を削減
・フィンランドのNATO加盟プロセス、「円滑かつ速やかに」-事務総長
・ロシアは世界秩序への最も直接的な脅威-欧州委員長

——–5/12株式・債券・商品————————

日経平均 25748.724▼464.92
豪ASX   6941.031▼123.652
上海総合 3054.994▼3.709
英FT    7233.34▼114.32
独DAX   13739.64▼89.00
NYダウ  31730.30▼103.81

日10年債利回り 0.248% 0.000
豪10年債利回り 3.426%▼0.079
英10年債利回り 1.661%▼0.165
独10年債利回り 0.840%▼0.146
米02年債利回り 2.5592%▼0.0779
米10年債利回り 2.8479%▼0.0728

NY原油 106.13△0.42
NY金  1824.60▼29.10

————5/13注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
15:00 1-3月期ノルウェーGDP
15:45 4月仏消費者物価指数・改定値
16:00 3月トルコ鉱工業生産
16:00 デギンドスECB副総裁講演
17:10 センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
17:30 1-3月期香港GDP・確定値
18:00 3月ユーロ圏鉱工業生産
21:30 4月米輸入物価指数
23:00 5月米ミシガン大消費者態度指数・速報値
24:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
24:00 ナーゲル独連銀総裁講演
25:00 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
25:00 シュナーベルECB専務理事講演

————5/12きょうのひとこと———————

米10年債利回りの低下が止まりません。11日のCPIの発表直後に3.07%まで上昇しましたが、昨日は2.81%まで低下する場面もありました。ちょっとした「利下げ」並みの金利低下です。この間、ドル円は3円強下落しており、あらためてドル円と米10年債利回りの関係性の深さが確認できました。いくらリセッション懸念が根強いとはいえ、この段階で10年債と5年債の利回り(昨日クローズ:2.82%)がほぼ同じ水準になるのはいささか行き過ぎのように見えます。いずれにしても、米債市場がある程度落ち着きを取り戻すまではドル円の不安定な展開も続きそうです。

本日もよろしくお願いいたします。