総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/11 水)

注目の米4月CPI 予想は前年比+8.1% 市場は「鈍化」と見るか「高止まり」と見るか

————-5/10ドル円相場————————

米長期金利は低下したが下値は129.794まで。米地区連銀総裁らの発言を支えに130円台を回復。

OP130.338 HI130.576  LO129.794 CL130.445

———-5/10主な出来事—————————

09:48 鈴木財務相
「最近の急速な円安は望ましくない」
「為替市場の動向や日本経済への影響を緊張感持って注視」

18:00 ドイツ5月ZEW景況感調査 -34.3
前回-41.0
予想-42.0
18:00 ユーロ5月ZEW景況感調査 -29.5
前回-43.0

20:44 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「今年中にFF金利をより正常な水準に戻すべく迅速に動くだろう」
「基本的に0.50%利上げは道理にかなう」
「0.50%の利上げがテーブルにあるというパウエル議長に同意」

22:59 メスター米クリーブランド連銀総裁
「向こう数回の0.50%利上げは完全に理に適う」
「0.75%の利上げを永遠に排除していない」

26:29 ウォラーFRB理事
「インフレは高すぎる。私の仕事はそれを下げること」
「利上げは可能。失業率に大きな影響を与えることはないだろう」

~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~

・スウェーデン与党、15日にNATO加盟支持表明-フィンランド紙
・フィンランド議会委員会、NATO加盟を勧告
・EUが共同債の発行検討、ウクライナ長期復興財源確保で

——–5/10株式・債券・商品————————

日経平均 26167.10▼152.24
豪ASX   7051.155▼69.498
上海総合 3035.844△31.703
英FT    7243.22△26.64
独DAX   13534.74△154.07
NYダウ  32160.74▼84.96

日10年債利回り 0.247%▼0.001
豪10年債利回り 3.565%△0.002
英10年債利回り 1.848%▼0.108
独10年債利回り 1.000%▼0.095
米02年債利回り 2.6124%△0.0186
米10年債利回り 2.9908%▼0.0430

NY原油 99.76▼3.33
NY金  1841.00▼17.60

————5/11注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
08:00  ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
10:30  4月中国消費者物価指数
10:30  4月中国生産者物価指数
15:00  エルダーソンECB専務理事講演
15:00  4月独消費者物価指数・改定値
16:15  ナーゲル独連銀総裁講演
17:00  ラガルドECB総裁講演
17:30  マクルーフ・アイルランド中銀総裁講演
17:50  クノット・オランダ中銀総裁講演
20:30  センテノ・ポルトガル中銀総裁/ミュラー・エストニア中銀総裁講演
21:20  シュナーベルECB専務理事講演
21:30  4月米消費者物価指数
23:30  EIA週間原油在庫統計
26:00  米10年債入札
27:00  4月米月次財政収支

————5/11きょうのひとこと———————

きょうは米4月消費者物価指数(CPI)に注目が集まっています。前年比+8.5%へと加速して40年ぶりの高い伸びを記録した3月からは「鈍化」すると見られていますが、引き続き「高止まり」する見通しで市場予想は+8.1%となっています。結果はどうなるかわかりませんが、その結果を米債市場が「鈍化」と受け止めるか、「高止まり」と受け止めるかがカギでしょう。「鈍化」と受け止めれば金利低下≒ドル安、「高止まり」なら金利上昇≒ドル高の反応が見込まれます。発表前に金利が低下したところを見ると米債市場は「鈍化」に備えている模様です。ただ、それは発表後の金利低下余地(≒ドル安余地)が小さくなったとも言える動きでしょう。

本日もよろしくお願いいたします。