総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/13 水)

米CPI40年ぶり高水準もドルは手仕舞い売りと押し目買いが交錯 イースター休暇を前に不安定な動き

————-4/12ドル円相場————————

15年高値を超えられず。米CPI後の出尽くし売りで124.769まで調整。一巡後は横ばい圏に持ち直して取引終了。

OP125.348 HI125.746  LO124.769 CL125.395

———–4/12主な出来事—————————

09:10 鈴木財務相
「為替の安定は重要、急激な変動は望ましくない」
「円安進行含め為替動向を緊張感持って注視」
「為替の過度な変動や無秩序な動きは悪影響を与える」

15:00 イギリス3月失業保険申請件数 -4.69万件
前回-4.81万件(-5.80万件)
15:00 イギリス3月失業率 4.3%
前回4.4%
15:00 イギリス12-2月失業率(ILO方式) 3.8%
前回3.9%
予想3.8%

18:00 ドイツ4月ZEW景況感調査(期待指数)-41.0
前回-39.3
予想-48.0
18:00 ユーロ圏4月ZEW景況感調査 -43.0
-前回38.7

21:30 アメリカ3月消費者物価指数(前月比) +1.2%
前回+0.8%
予想+1.2%
21:30 アメリカ3月消費者物価指数(前年比) +8.5%
前回+7.9%
予想+8.4%
21:30 アメリカ3月消費者物価指数・コア(前年比) +6.5%
前回+6.4%
予想+6.6%

25:28 ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事
「金融政策の方向性を評価するためにコア・インフレに最も注目している」
「コア・インフレの緩やかな上昇を歓迎」
「今後数カ月、インフレ緩和が続くか注目する」
「政策金利を年内に中立水準へ引き上げるため速やかに行動」
「バランスシート縮小、早ければ5月に決定し6月から実施される可能性」

~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~

・プーチン氏、ウクライナとの交渉は「行き詰まっている」
・プーチン氏、西側との争いは不可避だった
・ロシア侵略は「より長期で非常に残虐」な段階に入る公算大と米分析

——–4/12株式・債券・商品————————

日経平均 26821.52▼164.28
豪ASX   7485.188△7.197
上海総合 3167.126▼84.724
英FT    7618.31▼51.25
独DAX   14192.78▼90.89
NYダウ  34308.08▼413.04

日10年債利回り 0.241%△0.011
豪10年債利回り 3.009%△0.045
英10年債利回り 1.847%△0.097
独10年債利回り 0.816%△0.109
米02年債利回り 2.4975%▼0.0140
米10年債利回り 2.7801%△0.0801

NY原油 94.29▼3.97
NY金  1944.30△2.70

————4/13注目材料—————————

<国内>
08:50 2月機械受注
15:15 黒田日銀総裁あいさつ

<海外>
08:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
09:30 4月豪ウエストパック消費者信頼感指数
11:00 RBNZ政策金利
—– 3月中国貿易収支
15:00 3月英消費者物価指数
15:00 3月英生産者物価指数
20:00 2月南アフリカ小売売上高
21:00 2月ブラジル小売売上高
21:30 3月米生産者物価指数
23:00 カナダ中銀政策金利
23:30 EIA週間原油在庫統計
24:00 マックレムBOC総裁、記者会見
26:00 米30年債入札
—– JPモルガンチェース1-3月期決算

————4/13きょうのひとこと——————-

米3月CPIは、ガソリン価格の高騰が響き予想を小幅に上回った一方、コアCPI(食品とエネルギーを除く)は小幅ながら予想を下回りました。4月以降はインフレが徐々に鈍化に向かうとの見方が優勢だっただけに、40年ぶりの高水準とはいえ3月CPIが予想の範囲内に収まったことで市場には安心感が広がった模様です。米長期金利が低下する中、ドルは「材料出尽くし感」も相まって一時下げ足を速めました。ただ、ブレイナードFRB理事が指摘したように、政策金利を年内に中立水準(2%強と推定)まで引き上げるFRBの方針に変更はありません。日銀とのスタンスの違いという大きなテーマも不変でしょう。問題は欧米勢が14日午後から18日までイースター休暇に入る点です。ドル円は、2015年高値125.86円超えを視野に入れている半面、休暇前の手仕舞い売りも出やすく、不安定な値動きとなりそうです。

本日もよろしくお願いいたします。