総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/6 水)

RBAも利上げクラブへ、緩和クラブはいよいよ日銀のみ 1ドル=125円はもはや「カベ」ではなさそう

————-4/5ドル円相場————————

黒田日銀総裁の発言で122.373まで軟化も、ブレイナードFRB理事の発言で123.671まで反発。

OP122.753 HI123.671  LO122.373 CL123.596

———–4/5主な出来事—————————

09:06 黒田日銀総裁
「今回の為替相場の変動はやや急、引き続き注視する」
「円安が全体として日本経済にプラスとの基本姿勢は変わらない」
「急激な長期金利上昇に指し値オペを使う」
「長期金利が0.25%を超えると、緩和効果が減殺される」

13:30 RBA、政策金利を0.10%に維持
「利上げの前にインフレ率が目標範囲内で持続的に収まる証拠を確認したいと考えてきた」
「賃金の伸びはインフレ率が目標範囲内に持続的に収まるのに整合的な速度を下回っている」
「今後数カ月で賃金とインフレの追加データが利用可能に」
「今後の方針を設定するにあたりこれらのデータを評価する」※引き締めを「辛抱強く」待つの文言を削除

16:55 ドイツ3月サービス業PMI・改定値 56.1
前回55.0
予想55.0

17:00 ユーロ圏3月サービス業PMI・改定値 55.6
前回54.8
予想54.8

17:30 イギリス3月サービス業PMI・改定値 62.6
前回61.0
予想61.0

21:30 カナダ2月貿易収支 +26.6億カナダドル
前回+26.2億カナダドル(31.2億カナダドル)
予想+29.0億カナダドル

21:30 アメリカ2月貿易収支 -892億ドル
前回-897億ドル(-892億ドル)
予想-885億ドル

23:00 アメリカ3月ISM非製造業景況指数 58.3
前回56.5
予想58.5

23:10 ブレイナードFRB理事
「インフレは高すぎる状況で、上振れリスクにさらされている」
「FRBは金融引き締めを整然と継続」
「早ければ5月にもバランスシートを早いペースで縮小開始」

~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~

・米国とEU、ロシアに対する追加制裁6日に発表-新規投資の禁止など
・EU、ロシア産石炭輸入の禁止提案へ-残虐行為巡る報告で
・ゼレンスキー氏、国連でロシアの拒否権剥奪を訴え
・国連、ロシアのクラスター爆弾使用を示す証拠ある
・ブリュッセルで7日にNATO・G7外相会合

——–4/5株式・債券・商品————————

日経平均 27787.98△51.51
豪ASX   7527.856△14.125
上海総合 —–
英FT    7613.72△54.80
独DAX   14424.36▼93.80
NYダウ  34641.18▼280.70

日10年債利回り 0.219%△0.005
豪10年債利回り 2.855%△0.023
英10年債利回り 1.654%△0.107
独10年債利回り 0.614%△0.108
米02年債利回り 2.5139%△0.0918
米10年債利回り 2.5469%△0.1518

NY原油 101.96▼1.32
NY金  1922.90▼6.30

————4/6注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
10:45  3月財新中国サービス業PMI
15:00  2月独製造業新規受注
16:00  デギンドスECB副総裁講演
17:30  3月英建設業PMI
18:00  2月ユーロ圏生産者物価指数
19:45  レーンECB専務理事講演
22:30  ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演
23:00  3月カナダIvey購買部協会景気指数
23:30  EIA週間原油在庫統計
27:00  FOMC議事要旨(3月15-16日分)

————4/6きょうのひとこと——————-

黒田日銀総裁は「やや急すぎる」と円安のスピードに警戒感を示しつつも「円安は日本全体にプラス」との見解を維持して大規模緩和を継続する方針を堅持。一方で、FRBはハト派のブレイナード理事までもが「5月会合で急速なペースでのバランスシート縮小」を支持するなど、金融政策の方向性格差が改めて鮮明になりました。豪中銀(RBA)が「辛抱強い」スタンスを撤回して利上げクラブに入会したこともあって、緩和クラブのメンバーはいよいよ日銀だけという状況です。3月末にワンタッチした1ドル=125円は、もはや「カベ」ではなく、いつ突破するかという「時間の問題」になってきたように思われます。

本日もよろしくお願いいたします。