総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/30 水)

融政策の方向性の違いがテーマの円売りにブレーキ ウクライナ緊張緩和で欧米インフレ鈍化期待

————-3/29ドル円相場————————

124.298まで上昇も、月末絡みのフローやウクライナ緊張緩和のドル売りで121.981まで軟化する荒い値動き。

OP123.727 HI124.298  LO121.981 CL122.879

———–3/29主な出来事—————————

09:30 オーストラリア2月小売売上高(前月比)+1.8%
前回+1.8%(1.6%)
予想+1.0%

09:48 鈴木財務相
「悪い円安にならないようしっかり注視」

10:05 松野官房長官
「為替の急速な変動は望ましくない 緊張感をもって注視」

14:05 神田財務官
「日米財務官協議で、最近のドル円相場の動きについて議論」
「日米通貨当局間で緊密な意思疎通図ること確認」

23:00 アメリカ3月消費者信頼感指数 107.2
前回110.5(105.7)
予想107.0

23:00 米2月JOLT求人件数 1126.6万件
前回1126.3万件(1128.3)
予想1100.0万件

~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~

・ロシア、キエフの軍事活動縮小を表明
・米大統領、ロシアの軍事作戦縮小の実行を見守りたい
・ロシアが交渉に真剣になっている兆し、米国は認めず-国務長官

——–3/29株式・債券・商品————————

日経平均 28252.42△308.53
豪ASX   7464.263△51.846
上海総合 3203.939▼10.564
英FT    7537.25△64.11
独DAX   14820.33△402.96
NYダウ  35294.19△338.30

日10年債利回り 0.252%△0.001
豪10年債利回り 2.898%▼0.004
英10年債利回り 1.642%△0.025
独10年債利回り 0.633%△0.055
米02年債利回り 2.3645%△0.0369
米10年債利回り 2.3944%▼0.0641

NY原油 104.246▼1.72
NY金  1912.20▼27.60

————3/30注目材料—————————

<国内>
特になし

<海外>
06:45  2月NZ住宅建設許可件数
09:00  3月ANZ企業信頼感
10:30  ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
16:00  3月スイスKOF景気先行指数
17:00  ラガルドECB総裁講演
17:00  カジミール・スロバキア中銀総裁講演
17:10  ブロードベントBOE副総裁講演
18:00  3月ユーロ圏経済信頼感指数
18:00  3月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
18:00  ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
21:00  3月独消費者物価指数・速報値
21:00  2月メキシコ失業率
21:00  ウンシュ・ベルギー中銀総裁講演
21:15  3月ADP全米雇用報告
21:30  10-12月期米国内総生産(GDP)確定値
21:30  10-12月期米個人消費・確定値
21:30  マクルーフ・アイルランド中銀総裁講演
22:15  バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
23:15  パネッタECB専務理事講演
23:30  EIA週間原油在庫統計
25:00  2月ロシア失業率
26:00  ジョージ米カンザスシティ連銀総裁講演

————3/30きょうのひとこと——————-

昨日はロシアとウクライナの停戦交渉に進展があったとして、原油安、株高、欧米金利低下、ユーロ高・ドル安・円高などの反応が見られました。ウクライナの緊張緩和で原油が値下がりしてインフレ懸念が落ち着けば欧米中銀も利上げを急ぐ必要がなくなるとの思惑が読み取れる動きです。株高のリスクオン商状にもかかわらず円が買われたのはこうした思惑の影響と考えられます。「日銀と海外中銀の金融政策の方向性の違い」を手掛かりに円を売り進めた投機筋が、流れ(テーマ)が変化する兆しを感じて買戻しに動いたのでしょう。ドル円はひとまず一昨日の125円が天井になりそうな気配で、当面は落ち着きどころを探る展開となりそうです。

本日もよろしくお願いいたします。