外為白書

外為白書2021(第12号)

外為白書の刊行によせて

この数年で、世界の景色は大きく変わりました。新型コロナウイルスによるパンデミックに加え、世界の秩序を大きく揺さぶるようなロシアのウクライナ侵略…。さらにその背景には、アメリカと中国の深刻な対立や、エネルギー資源をめぐる地政学的な変化があります。
これを受けて経済現象の面でも、大きな変化が生じました。過剰な流動性と需要急拡大による物価上昇、追い討ちをかけるような資源価格高騰、サプライチェーンの断絶による供給不足…。これらがさらに物価上昇を加速し、従来からの金融緩和の見直しと金利上昇が顕著になりつつあります。
以上のような現状認識を受けて、本年もここに「外為白書」を公表することとなりました。大変化の時代だからこそ、しっかりとしたデータベースを活用した地道な分析と、戦略的な思考が求められます。今回の外為白書が多くの方々に活用され、意思決定に役立てていただくことを期待しております。

特別研究主幹 竹中平蔵
「『外為白書2021』刊行によせて」より抜粋

外為白書とは

これまで「外国為替」の分野に限って言えば、経済・金融の一領域としての言及こそなされてきたものの、それ自体を主題とした「白書」については長らく不在の状況が続いておりました。 その一方で為替相場、とりわけ米ドル/円相場の動向は、輸出入企業の業績への影響はもとより、近年では個人投資家による FX(外国為替保証金取引)や外貨預金ほか外貨建て取引の活発化に伴い、いまや企業・個人の枠を超えた国民的関心事とまでなりつつあります。

外為どっとコム総研はこうした情勢に鑑み、1年間のデータの蓄積とその解析を経て「外為白書」を発刊しております。

内容は主に4つに分けられ、

  1. ①主要通貨ペアの毎月の価格変動とその背景についての記録
  2. ②特集「コロナ禍からの経済復興」
  3. ③外国為替保証金業界の各年度の歩みの記録
  4. ④顧客調査に基づくFX投資家層の相場観の変遷や取引実態の記録

となっています。

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本書の特長

  • 2021年1月から2021年12月までの4通貨ペアの値動きを網羅
  • 特集「コロナ禍からの経済復興」
  • 外国為替保証金業界の各年度の歩みの記録
  • 外為どっとコム顧客調査に基づくFX投資家層の相場観の変遷や取引実態の記録

目次

  • 3P-外為白書2021の刊行によせて
  • 5P-目次
  • 7P-第1章 2021年1月~2021年12月の相場のあゆみ
  • 8P-マンガで解説!ベレーちゃんのイヤリービュー
  • 18P-ドル/円相場
  • 30P-ユーロ/円相場
  • 42P-豪ドル/円相場
  • 54P-ポンド/円相場
  • 67P-第2章 特集「コロナ禍からの経済復興」
  • 68P-2021年の世界経済を振り返る
  • 72P-2021年のFOMCを振り返る
  • 78P-2021年原油市場回顧録
  • 82P-2021年暗号資産はこう動いた
  • 86P-暴落トルコリラの1年
  • 89P-第3章 業界のあゆみ
  • 95P-第4章 FX投資家アンケートによる実態調査
  • 96P-第1節 アンケート調査の概要
  • 98P-第2節 FX投資家層の相場観の推移
  • 103P-第3節 FX投資家層の取引実態調査
  • 109P-第4節 FX投資家層の取引実態調査-特別質問-
  • 113P-おわりに
  • 114P-編集後記
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