外為白書2014-15(第6号)
外為白書の刊行によせて
為替市場は、私たちの経済活動に大きな影響を与えます。近年の円安が、日本経済全体に大きな影響を与えた事を見れば、明らかでしょう。 そして外国為替市場は、「経済のファンダメンタルズ」、「内外の金利格差」、「期待変化」、「地政学的な環境変化」など、実に多様なファクターによって変動します。ここ数年、とりわけこの一年は、このような変動ファクターのいずれもが大きく変化し、 それが市場に反映された時期だったと言えます。そうしたなかで、このような「外為白書」を幅広く活用し、外国為替市場を多面的に観察する事が求められていると思います。
首席研究理事 竹中平蔵
「外為白書 2014-15の刊行によせて」より抜粋
「外為白書 2014-15の刊行によせて」より抜粋
外為白書とは
これまで「外国為替」の分野に限って言えば、経済・金融の一領域としての言及こそなされてきたものの、それ自体を主題とした「白書」については長らく不在の状況が続いておりました。その一方で為替相場、とりわけ米ドル/円相場の動向は、輸出入企業の業績への影響はもとより、近年では個人投資家のよる FX(外国為替保証金取引)や外貨預金ほか外貨建て取引の活発化に伴い、いまや企業・個人の枠を超えた国民的関心事とまでなりつつあります。
外為どっとコム総研はこうした情勢に鑑み、1年間のデータの蓄積とその解析を経て「外為白書」を発刊しております。
内容は主に3つに分けられ、
- ①主要通貨ペアの毎月の価格変動とその背景についての記録
- ②外国為替保証金業界の各年度の歩みの記録
- ③顧客調査に基づくFX投資家層の相場観の変遷や取引実態の記録
となっています。
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本書の特長
- 2014年7月から1年間の9通貨ペアの値動きを網羅
- 外国為替保証金業界の各年度の歩みの記録
- 外為どっとコム顧客調査に基づくFX投資家層の相場観の変遷や取引実態の記録
目次
- 2P-外為白書2014-15の刊行によせて
- 3P-目次
- 5P-第1章 2014年7月~2015年6月の相場のあゆみ
- 6P-第1節 各通貨ペアの総括
- 9P-第2節 ドル/円相場
- 21P-第3節 ユーロ/円相場
- 33P-第4節 ユーロ/ドル相場
- 45P-第5節 豪ドル/円相場
- 57P-第6節 ポンド/円相場
- 69P-第7節 ポンド/ドル相場
- 81P-第8節 カナダドル/円相場
- 93P-第9節 NZドル/円相場
- 105P-第10節 南アランド/円相場
- 117P-第2章 業界のあゆみ
- 123P-第3章 FX投資家アンケートによる実態調査
- 124P-第1節 アンケート調査の概要
- 126P-第2節 相場観の推移
- 131P-第3節 取引の動向
- 137P-おわりに