外為白書2024(第15号)
外為白書の刊行によせて
外為どっとコム総合研究所が発行する「外為白書」、今回は15回目の発刊となります。今回の白書も、皆様に大いに活用されることを期待しています。2025年は波乱の一年になる、とりわけ資産市場(株式市場、債券市場、不動産市場そして外国為替市場)は大きく変動することになると考えられます。最大の要因として、米国のトランプ大統領の存在が挙げられるでしょう。資産市場に影響を与える要素は、すでに昨年から表面化していました。2024年は多くの国で選挙が行われましたが、主要国のほとんどで与党が敗北しました。米国と日本で起こったことからも、容易に推察出来ると思います。そうした政治の動乱は経済に反映され、とりわけ今年はその傾向が顕著になると考えられます。今年の、そしてその先の資産市場とりわけ外国為替市場の動きを見る上で、昨年までの市場動向を詳しく観察することが必要になります。その意味で、今回の白書は皆様のお役に立てるものと考えています。

特別研究主幹 竹中平蔵
「『外為白書2024』刊行によせて」より抜粋
「『外為白書2024』刊行によせて」より抜粋
外為白書とは
これまで「外国為替」の分野に限って言えば、経済・金融の一領域としての言及こそなされてきたものの、それ自体を主題とした「白書」については長らく不在の状況が続いておりました。 その一方で為替相場、とりわけ米ドル/円相場の動向は、輸出入企業の業績への影響はもとより、近年では個人投資家による FX(外国為替保証金取引)や外貨預金ほか外貨建て取引の活発化に伴い、いまや企業・個人の枠を超えた国民的関心事とまでなりつつあります。
外為どっとコム総研はこうした情勢に鑑み、1年間のデータの蓄積とその解析を経て「外為白書」を発刊しております。
内容は主に4つに分けられ、
- ①主要通貨ペアの毎月の価格変動とその背景についての記録
- ②その年の特徴的なテーマに焦点をあてた特集
- ③外国為替保証金業界の各年度の歩みの記録
- ④FX投資家層の相場観の変遷や取引実態の記録
となっています。
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本書の特長
- 2024年1月から2024年12月までの4通貨ペアの値動きを網羅
- 特集「2024年の各マーケットを振り返る」
- 外国為替保証金業界の各年度の歩みの記録
- 外為どっとコム顧客調査に基づくFX投資家層の相場観の変遷や取引実態の記録
目次
- 3P-『外為白書2024』刊行によせて
- 5P-目次
- 7P-第1章 2024年1月~2024年12月の相場のあゆみ
- 8P-マンガで解説!ベレーちゃんのイヤリービュー
- 18P-ドル/円相場
- 30P-ユーロ/円相場
- 42P-豪ドル/円相場
- 54P-ポンド/円相場
- 67P-第2章 特集「2024年の各マーケットを振り返る」
- 68P-2024年世界の債券市場はどう動いたのか
- 72P-2024年日米株式市場
- 76P-米ハイテク株のソコヂカラ
- 78P-FOMCの1年を振り返る
- 84P-ECB理事会の1年
- 86P-2024年日銀金融政策決定会合レビュー
- 91P-第3章 業界のあゆみ
- 97P-第4章 2024年のFX投資家動向
- 98P-第1節 外為どっとコム社における個人投資家動向調査
- 107P-第2節 FX個人投資家のアンケート調査
- 112P-第3節 注目通貨トルコリラ
- 114P-外為どっとコム総研2024年活動報告
- 117P-おわりに
- 118P-編集後記