総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(5/8木)

FRB議長は早期利下げに否定的、大統領の利下げ圧力は「仕事に何ら影響しない」とピシャリ

———–5/7ドル円相場————————–

米中貿易交渉への期待でドル買い先行 FRB議長会見で143.997までドル買い加速

OP142.455 HI143.997  LO142.364 CL143.830

———-5/7主な出来事—————————-

07:01 米財務長官とUSTR代表、貿易交渉開始に向け中国当局者と会談へ

08:09 ベッセント米財務長官
「中国側と10・11日に会談予定」
「中国との現行の関税は持続不可能」
「前進するにはまず緊張の緩和が必要」

10:14 中国人民銀行(PBOC)
「7日物リバースレポ金利を1.5%から1.4%に引き下げ」
「預金準備率を0.5ポイント引き下げ」

15:00 ドイツ3月製造業受注(前月比) +3.6%
前回0.0%
予想+1.3%

18:00 ユーロ圏3月小売売上高(前月比) -0.1%
前回+0.3%(0.2%)
予想0.0%

26:56 トランプ米大統領
「中国との通商交渉を進展させるために先に関税を引き下げるつもりはない」

27:00 FOMC、政策金利を4.25-4.50%に維持
「失業率はここ数カ月間、低水準で安定しており、労働市場の状況は引き続き堅調だ」
「インフレ率は依然やや高止まりしている」
「経済の見通しを巡る不確実性はさらに増している」
「委員会は2つの使命の両面に対するリスクを注視」
「失業率とインフレ率の上昇のリスクが高まっていると判断」

27:30 パウエルFRB議長会見
「関税の継続はインフレ率の上昇を招く可能性が高い」
「当面は明確化を待つのに有利な立場にある」
「関税については、この状況がどのような方向へ転じるかは予測できない」
「金利調整を急ぐ必要はないと考えている」
「今は予防的になれる状況ではない」
「トランプ氏発言は我々の仕事に何ら影響しない」

28:00 アメリカ3月消費者信用残高(前月比) +101.7億ドル
前回-8.1億ドル(-6.1億ドル)
予想+95.0億ドル

———-5/7株式・債券・商品———————-

日経平均 36779.66▼51.03
豪ASX  8178.321△26.882
上海総合 3342.665△26.551
英FT   8559.33▼38.09
独DAX  23115.96▼133.69
NYダウ 41113.97△284.97

日10年債利回り 1.307%△0.043
豪10年債利回り 4.2778%▼0.0551
英10年債利回り 4.460%▼0.054
独10年債利回り 2.475%▼0.065
米02年債利回り 3.7765%▼0.0041
米10年債利回り 4.2694%▼0.0271

NY原油 58.07▼1.02
NY金  3391.90▼30.90

———–5/8注目材料————————–

<国内>
08:50 3月18-19日分の日銀金融政策決定会合議事要旨

<海外>
08:01 4月英RICS住宅価格
15:00 3月独鉱工業生産
15:00 3月独貿易収支
16:30 スウェーデン中銀、政策金利
17:00 ノルウェー中銀、政策金利
20:02 BOE、政策金利
20:02 英中銀MPC議事要旨
21:00 4月メキシコ消費者物価指数
21:30 1-3月期米非農業部門労働生産性・速報値
21:30 1-3月期米単位労働コスト・速報値
21:30 米新規失業保険申請件数
24:00 マックレム・カナダ中銀総裁、会見
26:00 米30年債入札

———–5/8きょうのひとこと———————-

トランプ米大統領はFOMCの声明発表直前という微妙なタイミングで、交渉のために対中関税を引き下げる考えはないと発言。朝方の米中会談報道で買われていたドルは一時売られましたが、パウエルFRB議長の会見が始まると反発するという反応を見せました。議長は「金利調整を急ぐ必要はないと考えている」「今は予防的になれる状況ではない」と述べて利下げの早期再開に否定的な姿勢を強調しました。また、トランプ大統領の度重なる利下げ要求については「我々の仕事に何ら影響しない」とピシャリ。世界で最も政治から独立した中銀とされるFRBが大統領の利下げ圧力に屈したとなれば信任にかかわるので、まあそう言うしかないですよね。

本日もよろしくお願いします。