昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/16木)

自民・維新の連立協議入りでも高市トレードの円売り不発 日米政治を両睨みの展開継続
———–10/15ドル円相場————————–
高市トレードの巻き戻しと米中貿易摩擦の懸念で150.895まで続落
OP151.720 HI151.860 LO150.895 CL151.084

———-10/15主な出来事——————————-
10:30 中国9月消費者物価指数(前年比) -0.3%
前回-0.4%
予想-0.2%
10:30 中国9月生産者物価指数(前年比) -2.3%
前回-2.9%
予想-2.3%
18:00 ユーロ圏8月鉱工業生産(前月比) -1.2%
前回+0.3%(0.5%)
予想-1.6%
18:00 日本維新の会、自民との連立を視野に政策協議入り
21:30 アメリカ10月ニューヨーク連銀製造業景気指数 10.7
前回-8.7
予想-1.8
21:38 ベッセント米財務長官
「私の知る限り、トランプ米大統領は習近平国家主席との会談に出席の意向」
「中国に関しては楽観している。我々は連絡をとっている」
25:30 ベッセント米財務長官
「(円相場について)水準についてはコメントしない」
「日銀が適切に金融政策を運営し続ければ、円相場も適正な水準に落ち着くだろう」
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「米経済活動は前回の報告から概ねほぼ横ばい」
「関税によるコスト上昇は多くの地区で報告されたが、これらのコスト上昇が最終価格に転嫁される程度は地区によって異なった」
———-10/15株式・債券・商品———————-
日経平均 47672.67△825.35
豪ASX 8990.923△91.502
上海総合 3912.209△46.980
英FT 9424.75▼28.02
独DAX 24181.37▼55.57
NYダウ 46253.31▼17.15
日10年債利回り 1.654% 0.000
豪10年債利回り 4.2158%▼0.0185
英10年債利回り 4.543%▼0.047
独10年債利回り 2.571%▼0.039
米02年債利回り 3.4973%△0.0166
米10年債利回り 4.0282%▼0.0039
NY原油 58.27▼0.43
NY金 4201.60△38.20
———–10/16注目材料—————————–
<国内>
10:30 田村日銀審議委員、講演
14:00 田村日銀審議委員、会見
<海外>
09:30 9月豪失業率
09:30 9月豪新規雇用者数
15:00 8月英GDP
15:00 8月英鉱工業生産
15:00 8月英貿易収支
18:00 8月ユーロ圏貿易収支
21:15 9月カナダ住宅着工件数
21:30 10月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:00 マン英MPC委員、講演
22:00 ウォラーFRB理事、講演
22:00 ウンシュ・ベルギー中銀総裁、講演
22:00 ミランFRB理事、講演
22:00 バーFRB理事、講演
23:00 ボウマンFRB副議長、講演
23:00 10月米NAHB住宅市場指数
24:45 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
25:00 ラガルドECB総裁、講演
25:00 EIA週間原油在庫統計
27:30 グリーン英MPC委員、講演
—– G20財務相・中銀総裁会議(ワシントン、最終日)
—– IMF・世銀年次総会(ワシントン、18日まで)
———–10/16きょうのひとこと———————-
日本維新の会が自民党との連立を視野に本日から政策協議に入ります。まとまれば、21日にも行われる予定の首班指名選挙で高市首相誕生の可能性が高まることになります。とはいえ、この報道が伝わった昨夕の円相場の反応は鈍く、円売りの動きは一時的でした。「高市トレード」の円売りは昨年来、盛り上がるたびに梯子を外される展開が続いているため、安易に乗りたくないという市場心理の表れかもしれません。また、11月1日に迫った米中の関税猶予期限を前にレアアース絡みの対立が先鋭化していることがドルを圧迫しているようで、FRBの利下げ観測と相まったドル安が円売りを抑え込んでいるとも考えられます。いずれにせよ、ドル/円は日本の政局と米中の貿易戦争を両眼で睨みつつ神経質な展開が続きそうです。
本日もよろしくお願いします。