総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/2水)

ISMで米スタグフレーション懸念強まるも149割れは一時的 底堅さがショートカバーを誘発

———–4/1ドル円相場————————–

ISMとJOLTSのダブルパンチで148.977まで下落もショートカバーで下げ渋る

OP149.917 HI150.137  LO148.977 CL149.618

———-4/1主な出来事—————————-

08:50 日銀短観・大企業製造業業況判断 12
前回14
予想12
08:50 日銀短観・大企業非製造業業況判断 35
前回33
予想33

09:30 オーストラリア2月小売売上高(前月比) +0.2%
前回+0.3%
予想+0.3%
10:45 中国3月財新製造業PMI  51.2
前回50.8
予想51.1

12:30 RBA、政策金利を4.10%に維持

18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数・速報値(前年比) +2.2%
前回+2.3%
予想+2.2%
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数コア・速報値(前年比) +2.4%
前回+2.6%
予想+2.5%
18:00 ユーロ圏2月失業率 6.1%
前回6.2%
予想6.2%

23:00 アメリカ3月ISM製造業景況指数  49.0
前回50.3
予想49.5

23:00 アメリカ2月JOLTS求人件数 756.8万件
前回774.0万件(776.2万件)
予想761.6万件

25:30 ホワイトハウス報道官
「2日午後4時(日本時間3日午前5時)にトランプ大統領が演説」
「関税の発表は2日に行われ、関税は即時発動される見通し」
「自動車関税は4月3日に発動」

———-4/1株式・債券・商品———————-

日経平均 35624.48△6.92
豪ASX  7925.163△81.740
上海総合 3348.435△12.689
英FT   8634.80△51.99
独DAX  22539.98△376.49
NYダウ 41989.96▼11.80

日10年債利回り 1.499%△0.009
豪10年債利回り 4.4102%△0.0261
英10年債利回り 4.634%▼0.041
独10年債利回り 2.687%▼0.051
米02年債利回り 3.8811%▼0.0021
米10年債利回り 4.1689%▼0.0364

NY原油 71.20▼0.28
NY金  3146.00▼4.30

———–4/2注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
06:45 2月NZ住宅建設許可件数
09:30 2月豪住宅建設許可件数
16:00 3月トルコ製造業PMI
19:30 シュナーベルECB専務理事、講演
21:00 エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
21:15 3月ADP全米雇用報告
22:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
23:00 2月米製造業受注
23:05 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
23:30 EIA週間原油在庫統計
29:00 トランプ米大統領、「相互関税」発表

———–4/2きょうのひとこと———————-

米3月ISM製造業景況指数は3カ月ぶりに50割れとなりました。新規受注や雇用のサブ指数がダダ下がりした一方、仕入価格はコロナ復興期の2022年以来3年ぶりの高水準となり、まさに不況下の物価高=スタグフレーションを彷彿させる内容でした。もっとも、その割にドル円の下値が堅かったのも印象的で、149円台を割り込んだ時間はせいぜい5-6分でした。この底堅さが引けにかけてのショートカバーを誘発したと言えるのではないでしょうか。そして、結局は149円台後半。今夜のNY市場終盤に予定されているトランプ相互関税の発表を前にドル円は方向感が出にくい相場展開が続きそうです。なお、ベッセント米財務長官によると、相互関税はきょう発表される税率が「上限」で、交渉によって引き下げの余地があるとのことです。

本日もよろしくお願いします。