総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/11金)

トランプ売り、米株・ドルに続いて米債も大統領選の水準を下回る

———–4/10ドル円相場————————–

ドル売り(米国売り)再開 リスク回避の円買いも再燃

OP147.643 HI147.761  LO144.010 CL144.602

———-4/10主な出来事—————————-

08:50 日本3月国内企業物価指数(前年比) +4.2%
前回+4.0%(4.1%)
予想+3.9%

10:30 中国3月消費者物価指数(前年比) -0.1%
前回-0.7%
予想0.0%
10:30 中国3月生産者物価指数(前年比) -2.5%
前回-2.2%
予想-2.3%

16:29 中国外務省
「中国は米国と争いたくはないが、向かってくるならば恐れない」
「米国の主張は支持を得られず、失敗に終わるだろう」

19:35 ブロックRBA総裁
「為替レートと米国の貿易相手国の反応を注視する」
「関税の予測不可能性は需要と供給への影響を評価するために、忍耐を要することを意味する」
「金利の道筋に関して決断するのは時期尚早」

21:30 カナダ 2月住宅建設許可件数(前月比) +2.9%
前回-3.2%(-4.3%)
予想-0.5%

21:30 アメリカ3月消費者物価指数(前月比) -0.1%
前回+0.2%
予想+0.1%
21:30 アメリカ3月消費者物価指数(前年比) +2.4%
前回+2.8%
予想+2.6%
21:30 アメリカ3月消費者物価指数・コア(前年比) +2.8%
前回+3.1%
予想+3.0%

21:30 アメリカ新規失業保険申請件数 22.3万件
前回21.9万件
予想22.3万件

22:50 ローガン米ダラス連銀総裁
「関税に関連する価格上昇がインフレの持続を促さないようにすることが重要」
「より高いインフレ期待が定着すれば、物価安定への道は長くなり、経済の傷跡は深くなる」

23:08 シュミッド米カンザスシティー連銀総裁
「関税インフレは一時的なものだとは考えにくい」
「雇用と成長の見通しに対する下振れリスクが高まっている」

24:07 ボウマンFRB理事
「政策の進展が経済にどのような影響を与えるか注視」
「関税が経済や産業にどのような影響を与えるかは不明」

27:53 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「FRBの政策変更のハードルは今やかなり高くなっている」
「現在の関税は短期的にはインフレを押し上げ、成長を阻害するだろう」

———-4/10株式・債券・商品———————-

日経平均 34609.00△2894.97
豪ASX  7709.550△334.598
上海総合 3223.638△36.828
英FT   7913.25△233.77
独DAX  20562.73△891.85
NYダウ 39593.66▼1014.79

日10年債利回り 1.348%△0.079
豪10年債利回り 4.3298%▼0.0649
英10年債利回り 4.643%▼0.136
独10年債利回り 2.580%▼0.011
米02年債利回り 3.8620%▼0.0457
米10年債利回り 4.4249%△0.0934

NY原油 60.07▼2.28
NY金  3177.50△98.10

———–4/11注目材料————————–

<国内>
08:50  3月マネーストックM2

<海外>
15:00  3月独消費者物価指数・改定値
15:00  2月英GDP
15:00  2月英鉱工業生産
15:00  2月英貿易収支
18:45  ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、会見
21:00  2月メキシコ鉱工業生産
21:30  3月米卸売物価指数
23:00  4月米ミシガン大消費者態度指数・速報値
23:00  ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
24:00  ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演

———–4/11きょうのひとこと———————-

市場心理はきわめて脆いようで米国株は再び大幅安となりました。米債利回りは長めのゾーンが上昇(価格は下落)し、為替はドル安の動きで、米国の主要資産は「トリプル安」です。トランプ関税に対する市場のダメ出しとも言える動きでしょう。NYダウとドルインデックスは昨年11月の大統領選時の水準をすでに下回っていましたが、ここにきて米債(10年)も大統領選直後の水準より下落(金利上昇)することになりました。トランプ関税というより大統領そのものへのダメ出しで「トランプ売り」になっているようです。

本日もよろしくお願いします。