総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(12/18水)

FOMC利下げペース鈍化示唆の公算も市場はすでに大幅鈍化を織り込み済み リスクはFRB議長会見

———–12/17ドル円相場————————–

調整売りで反落 米小売り後も調整続き153.162まで下落

OP154.082 HI154.343  LO153.162 CL153.536

———-12/17主な出来事—————————-

16:00 イギリス11月失業保険申請件数 0.03万件
前回2.67万件(-1.09万件)
16:00 イギリス11月失業率 4.6%
前回4.7%(4.6%)
16:00 イギリス8-10月失業率(ILO方式) 4.3%
前回4.3%
予想4.3%
16:00 イギリス8-10月週平均賃金・除賞与(前年比) +5.2%
前回+4.8%(+4.9%)
予想+5.0%

18:00 ドイツ12月IFO企業景況感指数 84.7
前回85.7
予想85.6
19:00 ドイツ12月ZEW景気期待指数 15.7
前回7.4
予想6.5
19:00 ユーロ圏12月ZEW景気期待指数 17.0
前回12.5

19:00 ユーロ圏10月貿易収支(季調済) +61億ユーロ
前回+136億ユーロ(126億ユーロ)
予想+116億ユーロ

22:30 カナダ11月消費者物価指数(前年比) +1.9%
前回+2.0%
予想+2.0%
22:30 アメリカ11月小売売上高(前月比) +0.7%
前回+0.4%(0.5%)
予想+0.5%
22:30 アメリカ11月小売売上高(除自動車)(前月比) +0.2%
前回+0.1%(0.2%)
予想+0.4%

23:15 アメリカ11月鉱工業生産(前月比) -0.1%
前回-0.3%(-0.4%)
予想+0.3%
23:15 アメリカ11月設備稼働率 76.8%
前回77.1%(77.0%)
予想77.3%

———-12/17株式・債券・商品———————-

日経平均 39364.68▼92.81
豪ASX  8313.996△64.515
上海総合 3361.485▼24.846
英FT   8195.20▼66.85
独DAX  20246.37▼67.44
NYダウ  43449.90▼267.58

日10年債利回り 1.084%△0.013
豪10年債利回り 4.2963%▼0.0211
英10年債利回り 4.524%△0.082
独10年債利回り 2.230%▼0.017
米02年債利回り 4.2447%▼0.0043
米10年債利回り 4.3987%△0.0020

NY原油 69.65▼0.64
NY金  2662.00▼8.00

———–12/18注目材料————————–

<国内>
08:50 11月貿易統計(通関ベース)

<海外>
06:45 7-9月期NZ経常収支
16:00 11月英消費者物価指数
16:35 ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
18:00 レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
19:00 11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
19:00 10月ユーロ圏建設支出
22:30 7-9月期米経常収支
22:30 11月米住宅着工件数
22:30 11月米建設許可件数
24:30 EIA週間原油在庫統計
28:00 FOMC政策金利
28:00 FOMC経済・金利見通し発表
28:30 パウエルFRB議長、定例記者会見

———–12/18きょうのひとこと———————-

FOMCで注目すべきは9月以来のアップデートとなる経済・金利見通しです。9月時点の金利見通し(ドットチャート)では2025年末のFF金利水準を3.375%と予測していました。これは2025年の利下げピッチが25bp×4回になるとの見方を示したもので、今回のアップデートで3回以下に修正される可能性が高そうです。もっとも、米金利先物はすでに来年の利下げが25bp×2回に減少するとの見方を織り込んだ水準で推移しています。このためFOMCの予測が修正されても、米金利上昇とドル高方向へのサプライズにはなりにくいと考えられます。もう一つの見どころはパウエルFRB議長の会見。昨今のインフレ下げ渋りと失業率の上げ渋りを踏まえると、ややタカ派トーンの会見になるリスクはくすぶるものの、全体としてはドル高・円安を加速させるイベントにはならないと見ています。とはいえ、明日は日銀が利上げを見送る公算が大きいことから円高方向への動きも限られるでしょう。なお、明日19日から休暇に入るため、しばらく本ブログの更新が止まります。

本日もよろしくお願いします。