総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(10/1火)

関心は本邦政局から米雇用市場へ 米利下げの織り込みは大きく上下の公算

———–9/30ドル円相場————————–

石破ショックの株安で141.644まで下落 FRB議長発言で143.910まで反発

OP142.219 HI143.910  LO141.644 CL143.663

———-9/30主な出来事—————————-

10:30 中国9月製造業PMI 49.8
前回49.1
予想49.5
10:45 中国9月財新製造業PMI 49.3
前回50.4
予想50.5

15:00 イギリス4-6月期GDP・改定値(前期比) +0.5%
前回+0.6%
予想+0.6%

21:00 ドイツ9月消費者物価指数・速報値(前年比) +1.6%
前回+1.9%
予想+1.7%

22:00 ラガルドECB総裁
「ディスインフレが過去2カ月間で加速した」
「インフレ目標の2%を速やかに達成できる確信がより増した」

22:45 アメリカ9月シカゴ購買部協会景気指数 46.6
前回46.1
予想46.3

26:55 パウエルFRB議長
「政策は時間をかけて中立的姿勢に移行する」
「FRBは会合ごとに決定を下す」
「2%のインフレ率を達成するには雇用市場のさらなる冷え込みは必要ない」
「経済は堅調、その水準を維持するために手段を使うつもりだ」

———-9/30株式・債券・商品———————-

日経平均 37919.55▼1910.01
豪ASX  8269.830△57.588
上海総合 3336.497△248.968
英FT   8236.95▼83.81
独DAX  19324.93▼148.70
NYダウ  42330.15△17.15

日10年債利回り 0.861%△0.007
豪10年債利回り 3.9722%△0.0144
英10年債利回り 4.003%△0.026
独10年債利回り 2.123%▼0.010
米02年債利回り 3.6411%△0.0819
米10年債利回り 3.7809%△0.0304

NY原油 68.17▼0.01
NY金  2659.40▼8.70

———–10/1注目材料————————–

<国内>
08:30  8月完全失業率
08:50  日銀・企業短期経済観測調査(短観、9月調査)
08:50  日銀金融政策決定会合における主な意見(9月19-20日分)
—-   臨時国会召集、首相指名選挙

<海外>
06:45  8月NZ住宅建設許可件数
10:30  8月豪住宅建設許可件数
10:30  8月豪小売売上高
15:30  8月スイス小売売上高
16:00  9月トルコ製造業PMI
16:00  デギンドスECB副総裁、講演
16:00  ナーゲル独連銀総裁、講演
16:30  9月スイス製造業PMI
16:50  9月仏製造業PMI改定値
16:55  9月独製造業PMI改定値
17:00  9月ユーロ圏製造業PMI改定値
17:00  レーン・フィンランド中銀総裁、講演
17:30  9月英製造業PMI改定値
18:00  9月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
22:45  9月米製造業PMI改定値
23:00  9月米ISM製造業景況指数
23:00  8月米建設支出
23:00  8月米JOLTS求人件数
23:00  ピル英MPC委員兼チーフエコノミスト、講演
24:00  ボスティック米アトランタ連銀総裁、あいさつ
24:10  クックFRB理事、講演
24:30  シュナーベルECB専務理事、講演

———–10/1きょうのひとこと———————-

自民総裁選=次期首相選びを巡る市場の混乱はひとまず収束でしょうか。石破総裁が総選挙を前に増税・緊縮の路線を強調することはまずないでしょう。そうなると、市場の関心は米経済へ、よりピンポイントに米雇用情勢に向かうことになります。FRBは「インフレ上振れリスクは低下、雇用下振れリスクは上昇」として利下げ判断のよすがを雇用市場にフォーカスしています。今夜は早速、JOLTS求人件数とISM製造業(雇用指数)が発表されます。昨日のパウエル発言で11月の50bp利下げ織り込みは53%から38%に低下。25bp利下げが再びメインシナリオに浮上しています。今夜から4日の雇用統計にかけて、市場の利下げ織り込みが大きく上下する公算が大きく、それにともないドル円の振れ幅も大きくなる可能性が高そうです。

本日もよろしくお願いします。