総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/21木)

ウクライナとエヌビディア、為替市場への影響限定 日銀総裁講演はいかに?

———–11/20ドル円相場————————–

米金利上昇で155.884までドル買い先行もウクライナ情勢が重しとなり上げ幅縮小

OP154.634 HI155.884  LO154.517 CL155.437

———-11/20主な出来事—————————-

08:50 日本10月貿易統計(通関ベース) -4612億円
前回-2943億円(-2941億円)
予想-3604億円

15:30 ロシア・プーチン大統領、トランプ氏とのウクライナ停戦合意交渉にオープン

16:00 イギリス10月消費者物価指数(前年比) +2.3%
前回+1.7%
予想+2.2%
16:00 イギリス10月消費者物価指数・コア(前年比) +3.3%
前回+3.2%
予想+3.1%

19:00 ユーロ圏7-9月期妥結賃金(前年比) +5.42%
前回+3.54%

23:30  ウクライナ、英製ミサイルをロシア領内に発射

25:00 クックFRB理事
「労働市場とインフレが予想通りに推移すれば、政策金利を中立に向けて引き続き引き下げることが適切」
「インフレの進行が鈍化し、雇用市場が依然として堅調な場合は、利下げ一時停止のシナリオが考えられる」
「利下げの規模とタイミングは、今後のデータ、見通し、リスクバランスによって決まる」

25:00 ラムスデンBOE副総裁
「不確実性が減少し、さらなるデフレ圧力を示唆する証拠が明確になれば、利下げにそれほど緩やかなアプローチを取らないことを検討する」

26:15 ボウマンFRB理事
「現在、FRB当局者が考えているよりも中立政策に近い可能性がある」
「FRBは金融政策に関して慎重なアプローチを取るべきだ」
「インフレは依然として懸念事項である」

30:00 コリンズ米ボストン連銀総裁
「政策は依然として制限的であるため、追加の利下げが必要」
「利下げを急ぎたくない」
「利下げが遅すぎると労働市場に悪影響を与える可能性がある」

30:20 エヌビディア、8-10月期決算好調も売上高見通しが一部の期待を下回る

———-11/20株式・債券・商品———————-

日経平均 38352.34▼62.09
豪ASX  8326.286▼47.740
上海総合 3367.989△21.979
英FT   8085.07▼13.95
独DAX  19004.78▼55.53
NYダウ  43408.47△139.53

日10年債利回り 1.077%△0.009
豪10年債利回り 4.5580%▼0.0052
英10年債利回り 4.469%△0.027
独10年債利回り 2.351%△0.013
米02年債利回り 4.3144%△0.0341
米10年債利回り 4.4100%△0.0138

NY原油 68.75▼0.52
NY金  2651.70△20.70

———–11/21注目材料————————–

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
14:10  植田日銀総裁、講演

<海外>
14:25  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
16:00  7-9月期ノルウェーGDP
17:00  ブロックRBA総裁、講演
17:00  クノット・オランダ中銀総裁、講演
17:30  10月香港消費者物価指数
17:30  ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
17:30  チポローネECB専務理事、講演
18:00  エスクリバ・スペイン中銀総裁、議会証言
20:00  トルコ中銀、政策金利
20:25  パツァリデス・キプロス中銀総裁、エルダーソンECB専務理事、講演
—–  南ア中銀、政策金利
22:30  11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:30  米新規失業保険申請件数
22:45  ハマック米クリーブランド連銀総裁、講演
23:00  マン英MPC委員、講演
24:00  11月ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値
24:00  10月米景気先行指数
24:00  10月米中古住宅販売件数
24:30  レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
25:00  カジミール・スロバキア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
26:25  グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演

———–11/21きょうのひとこと———————-

きょうの2大注目イベントはエヌビディアの決算と植田日銀総裁の講演です。うちエヌビディアはさきほどなかなかの好決算を発表しましたが、11-1月の売上高見通しが一部の高い期待に届かなかった模様です。時間外取引では売りが先行しているようですが、ウクライナ情勢と同様に為替市場への影響は大きくなさそうです。そして14時10分から始まる植田総裁の講演。慎重居士ゆえに12月利上げに関して具体的な発言はないと思われますが、市場は12月利上げを「五分五分」と見ているだけに、総裁発言の細かい点を捉えて強引に「利上げ」もしくは「見送り」を示唆したと解釈してしまう恐れはあるでしょう。なお、14時45分からは質疑応答が予定されています。

本日もよろしくお願いします。