総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(2/4火)

トランプ関税は決定打にならず乱高下 今週の指標ラッシュで米経済を再点検

———–2/3ドル円相場————————–

トランプ関税めぐり乱高下もほぼ横ばいで着地

OP154.808 HI155.880  LO154.012 CL154.861

———-2/3主な出来事—————————-

08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(1月23-24日分)
「『物価安定の目標』の持続的・安定的な実現という観点から、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適切である」

09:30 オーストラリア12月住宅建設許可件数 (前月比) +0.7%
前回-3.6%(-3.4%)
予想+1.0%

09:30 オーストラリア12月小売売上高(前月比) -0.1%
前回+0.8%(0.7%)
予想-0.7%

10:45 中国1月財新製造業PMI 50.1
前回50.5
予想50.5

17:55 ドイツ1月製造業PMI・改定値 45.0
前回44.1
予想44.1

18:00 ユーロ圏1月製造業PMI・改定値 46.6
前回46.1
予想46.1

18:30 イギリス1月製造業PMI・改定値 48.3
前回48.2
予想48.2

19:00 ユーロ圏1月消費者物価指数・速報値(前年比) +2.5%
前回+2.4%
予想+2.4%
19:00 ユーロ圏1月コア消費者物価指数・速報値(前年比) +2.7%
前回+2.7%
予想+2.6%

23:45 アメリカ1月製造業PMI・改定値 51.2
前回50.1
予想50.1

24:00 アメリカ1月ISM製造業景況指数 50.9
前回
49.3(49.2)
予想49.6

24:29 シェインバウム・メキシコ大統領
「米関税は1カ月先送り」
「トランプ米大統領と良い会話、一定の合意に至る」

27:04 トランプ米大統領
「中国と恐らく今後24時間のうちに話すだろう」

25:15 コリンズ米ボストン連銀総裁
「大規模な関税は物価水準を押し上げ、二次的な影響を及ぼす可能性」
「米国経済は総じて好調だと見ている」
「金利を再度引き下げる緊急性はない」

26:52 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「現在、不確実性は大幅に拡大している」
「FRBは依然としてインフレに重点を置いている」

30:39 トルドー・カナダ首相
「米関税は30日間先送り」
「約1万人の兵士が国境を警備する」

———-2/3株式・債券・商品———————-

日経平均 38520.09▼1052.40
豪ASX  8379.358▼152.942
上海総合 —–
英FT   8583.56▼90.40
独DAX  21428.24▼303.81
NYダウ 44421.91▼122.75

日10年債利回り 1.252%△0.007
豪10年債利回り 4.3790%▼0.0503
英10年債利回り 4.487%▼0.051
独10年債利回り 2.385%▼0.074
米02年債利回り 4.2489%△0.0518
米10年債利回り 4.5550%△0.0163

NY原油 73.16△0.63
NY金  2850.70△15.70

———–2/4注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
06:45 12月NZ住宅建設許可件数
08:30 ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
22:30 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
24:00 12月米JOLTS求人件数
24:00 12月米製造業受注
24:00 1月メキシコ製造業PMI
25:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
28:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演

———–2/4きょうのひとこと———————-

トランプ関税のおかげでドル円は方向感をすっかり喪失したようです。関税=ドル高、関税回避=ドル安の公式は広く認知されているとおりですが、関税=株安≒円高、関税回避=株高≒円安の準公式が、ドル円の値動きを難解にしています。関税ネタはドル円の決定打にならずとの見方で良さそうです。そうなると、決定打はやはり米経済とFRBの利下げ政策(見送り、利上げ再開も含めて)なのでしょう。昨日の米1月ISM製造業景況指数は2年3カ月ぶりの水準に上昇。まずは米経済の堅調ぶりをアピールすることに成功しました。今日は12月JOLTS求人件数に注目です。そして、月初恒例の米重要経済指標ラッシュのトリを務めるのは当然、7日の1月雇用統計です。現在、米金利先物が織り込む3月利下げの確率は13.9%、5月利下げは39.3%、6月利下げで79.8%です。これが、今週を終えた時点でどう変化しているのか見守りましょう。

本日もよろしくお願いします。