総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(3/20木)

   
日米ともに金融政策は「様子見」モードへ 上げても151円、下げても147円

———–3/19ドル円相場————————–

2週間ぶりに150円台回復もFOMC後に上げ幅失い急反落

OP149.218 HI150.150  LO148.609 CL148.620

———-3/19主な出来事—————————-

08:50 日本2月貿易統計(通関ベース) +5845億円
前回-2兆7588億円(-2兆7366億円)
予想+7228億円

11:25 日銀、政策金利を0.50%に維持
「景気は、一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復」
「経済・物価を巡る不確実性は引き続き高い」

15:30 植田日銀総裁、会見
「経済・物価見通しが実現すれば、引き続き金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく」
「海外発の不確実性が急速に高まっている」
「次回利上げのタイミング、今後のデータ・情報次第」

19:00 ユーロ圏2月消費者物価指数・改定値(前年比) +2.3%
前回+2.4%
予想+2.4%

27:00 FOMC、政策金利を4.25-4.50%に維持
「経済見通しを巡る不確実性は高まっている」
「委員会は2つの使命の両面に対するリスクを注視している」
「4月以降、米国債の毎月の償還上限を250億ドルから50億ドルへ引き下げることで保有証券の減少ペースを鈍化させる」

27:00 FOMC経済・金利見通し(25年予測)
・成長率1.7%(従来2.1%)
・コアPCE2.8%(従来2.5%)
・失業率4.4%(従来4.3%)
・FF金利3.875%(年内合計50bpの利下げ)

27:30 パウエルFRB議長、会見
「不確実性は異常に高まっており、政策は予定通りに進んでいない」
「経済が好調を維持すれば、政策抑制をより長期間維持できる」
「労働市場が弱まれば、必要に応じて緩和できる」
「基本シナリオとしては関税インフレは一過性のものになる」
「より明確な答えが出るまで待つのが正しい。待つコストは非常に低い」
「景気後退見通しがいくらか高まっているが、高いわけではない」

———-3/19株式・債券・商品———————-

日経平均 37751.88▼93.54
豪ASX  7828.252▼32.165
上海総合 3426.429▼3.330
英FT   8706.66△1.43
独DAX  23288.06▼92.64
NYダウ 41964.63△383.32

日10年債利回り 1.516%△0.009
豪10年債利回り 4.4191%△0.0201
英10年債利回り 4.631%▼0.013
独10年債利回り 2.804%▼0.006
米02年債利回り 3.9723%▼0.0717
米10年債利回り 4.2428%▼0.0422

NY原油 67.16△0.26
NY金  3041.20△0.40

———–3/20注目材料————————–

<国内>春分の日
なし

<海外>
06:45  10-12月期NZGDP
09:30  2月豪失業率
09:30  2月豪新規雇用者数
16:00  2月独生産者物価指数
16:00  2月英失業率
16:00  2月英失業保険申請件数
16:00  11-1月英失業率(ILO方式)
16:00  11-1月英週平均賃金
17:00  ラガルドECB総裁、議会証言
17:30  スイス中銀、政策金利
17:30  スウェーデン中銀、政策金利
19:00  1月ユーロ圏建設支出
20:00  センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
20:00  ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
21:00  BOE、政策金利
21:00  英MPC議事要旨
21:00  レーンECB専務理事兼主任エコノミスト、講演
21:00  クノット・オランダ中銀総裁、講演
21:30  10-12月期米経常収支
21:30  3月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30  前週分の米新規失業保険申請件数
22:00  ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
—–  南ア中銀、政策金利
23:00  2月米景気先行指数
23:00  2月米中古住宅販売件数
25:50  マックレム・カナダ中銀総裁、講演
—–  EU首脳会議(ブリュッセル、21日まで)

———–3/20きょうのひとこと———————-

日銀もFOMCも、トランプ関税を念頭に「不確実性」を強調。それでも日銀は緩やかな利上げ継続の方針を維持し、FOMCは緩やかな利下げ継続の方針を維持しました。いずれも今は様子見の時間帯で、おそらく次回も日米ともに現状維持なのでしょう。今回、FOMC後にドル安へ振れましたが、これ以外の市場反応は米株高、米債高(金利低下)。FOMCがインフレ上振れによる利下げ休止や利上げ再開を示唆しなかったことに安堵した市場の動きと見られます。ドル円は日米当局が「様子見モード」にある間はトレンドが出にくそうです。トランプ米大統領の不規則な言動などに一喜一憂しつつ、当面は、上げても151円台、下げても147円台の展開になるのではないかと見ています。

本日もよろしくお願いします。