総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(11/14木)

米CPIで地合いの強さを再確認 ドル以外に買うべき通貨が見当たらないのが現状

———–11/13ドル円相場————————–

米CPI予想通りで154.343まで下落するも、すかさず切り返して7月23日以来の高値155.623へ

OP154.527 HI155.623  LO154.343 CL155.458

———-11/13主な出来事—————————-

09:30 オーストラリア 7-9月期四半期賃金指数(前年比) +3.5%
前回+4.1%
予想+3.6%

19:27 マン英MPC委員
「インフレは決して克服されたわけではない」
「英国のサービス部門インフレは非常に粘着性がある」

22:30 アメリカ10月CPI(前月比) +0.2%
前回+0.2%
予想+0.2%
22:30 アメリカ10月CPI(前年比) +2.6%
前回+2.4%
予想+2.6%
22:30 アメリカ10月消コアCPI(前年比) +3.3%
前回+3.3%
予想+3.3%

22:57 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「CPIのヘッドラインは我々が進むべき道を裏付けている」
「次回会合までまだ6週間あり、さらなるデータが発表される」
「インフレは正しい方向に向かっていると確信している」

23:55 ローガン米ダラス連銀総裁
「FRBはおそらく追加利下げが必要となるが、慎重に進める必要」
「FRBが何回利下げする必要があるか、またどのくらいのペースで行う必要があるかは不明」

27:11 ムサレム米セントルイス連銀総裁
「物価安定に向けて『最後の一歩』を踏み出している可能性がある」
「インフレ率は中期的に2%の目標に収束すると予想」

27:38 シュミッド米カンザスシティー連銀総裁
「FRBが今後どれくらい利下げを続けるか、そして金利がどこで落ち着くかはまだ分からない」
「これまでのFRBの利下げは、インフレ率が2%の目標に向かっているという信頼感の高まりを認めるものだ」

———-11/13株式・債券・商品———————-

日経平均 38721.66▼654.43
豪ASX  8193.356▼62.270
上海総合 3439.278△17.308
英FT   8030.33△4.56
独DAX  19003.11▼30.53
NYダウ  43958.19△47.21

日10年債利回り 1.050%△0.034
豪10年債利回り 4.666%△0.1043
英10年債利回り 4.520%△0.021
独10年債利回り 2.390%△0.028
米02年債利回り 4.2857%▼0.0691
米10年債利回り 4.4512%△0.0217

NY原油 68.43△0.31
NY金  2586.50▼19.80

———–11/14注目材料————————–

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
08:00  ブロックRBA総裁、講演
09:01  10月英RICS住宅価格
09:30  10月豪失業率
09:30  10月豪新規雇用者数
17:30  デギンドスECB副総裁、講演
19:00  7-9月期ユーロ圏GDP・改定値
19:00  9月ユーロ圏鉱工業生産
21:00  クーグラーFRB理事、講演
21:30  ECB理事会議事要旨(10月17日分)
22:00  マン英MPC委員、講演
22:30  10月米生産者物価指数
22:30  米新規失業保険申請件数
23:00  バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
25:00  EIA週間原油在庫統計
27:30  シュナーベルECB専務理事、講演
28:00  メキシコ中銀、政策金利
29:00  パウエルFRB議長、講演
30:00  ベイリーBOE総裁、講演
30:45  ウィリアムズNY連銀総裁、講演

———–11/14きょうのひとこと———————-

昨日発表された米10月CPIは予想通りの伸びでした。予想通りだったこと(予想以上に加速しなかったこと)に安堵したのか、ドル円は発表直後にこの日の安値となる154.34円まで下落しました。しかし、クライマックスはそこからの切り返しで、155.62円まで約1円30銭のV字反発を約5時間で達成。押し目買いの強さといい、下げたら倍返しで上昇する動きといい、地合いの強さを物語っています。ドルには、いわゆる「利食い」以外に売る理由がないということでしょう。ドル以外に、買うべき理由のある通貨が見当たらないとも言えそうです。

本日もよろしくお願いします。