総研ブログ

10日のドル円相場ときょうのひとこと(1/13月)

米利下げ見通し修正相次ぎ「次の一手は利上げ」の見方も 市場は米雇用統計を消化しきれず

———–1/10ドル円相場————————–

雇用統計で米利下げ停止観測 半年ぶりに158.866まで上昇後157.227へ急落

OP158.080 HI158.866  LO157.227 CL157.748

———-1/10主な出来事—————————-

17:49 日銀が物価見通しを上方修正の公算大、コメ価格上昇と円安-関係者

22:30 カナダ12月新規雇用者数 +9.09万人
前回+5.05万人
予想+2.50万人
22:30 カナダ12月失業率 6.7%
前回6.8%
予想6.9%

22:30 カナダ11月住宅建設許可件数(前月比) -5.9%
前回-3.1%(-4.1%)
予想+1.4%

22:30 アメリカ12月非農業部門雇用者(前月比) +25.6万人
前回+22.7万人(21.2万人)
予想+16.5万人
22:30 アメリカ12月失業率 4.1%
前回4.2%
予想4.2%
22:30 アメリカ12月平均時給(前月比) +0.3%
前回+0.4%
予想+0.3%
22:30 アメリカ12月平均時給(前年比) +3.9%
前回+4.0%
予想+4.0%

24:00 アメリカ1月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 73.2
前回74.0
予想73.8
24:00 アメリカ1月ミシガン大学消費者期待インフレ(1年)3.3%
前回2.8%
予想2.8%
24:00 アメリカ1月ミシガン大学消費者期待インフレ(5-10年)3.3%
前回3.0%
予想3.0%

24:24 グールズビー米シカゴ連銀総裁
「雇用市場は完全雇用で安定しており、過熱の兆候はない」
「状況が安定し、インフレ率が上昇することなく2%近辺で推移し、安定かつ完全雇用が伴う場合は、金利は私が中立と見なす水準に下がるべきだ」
「今後12-18カ月には、現行水準よりもかなり下がっているだろう」

———-1/10株式・債券・商品———————-

日経平均 39190.40▼414.69
豪ASX  8294.073▼35.097
上海総合 3168.524▼42.869
英FT   8248.49▼71.20
独DAX  20214.79▼102.31
NYダウ 41938.45▼696.75

日10年債利回り 1.203%△0.019
豪10年債利回り 4.5453%△0.0594
英10年債利回り 4.838%△0.027
独10年債利回り 2.595%△0.028
米02年債利回り 4.3792%△0.1152
米10年債利回り 4.7592%△0.0700

NY原油 76.57△2.65
NY金  2715.00△24.20

———–1/13注目材料————————–

<国内>
なし(成人の日の祝日)

<海外>
06:45 11月NZ住宅建設許可件数
—– 12月中国貿易収支
12:15 レーンECB専務理事/レーン・フィンランド中銀総裁、講演
16:00 11月トルコ経常収支
28:00 12月米月次財政収支

———–1/13きょうのひとこと———————-

あらためて米12月雇用統計を振り返ると、非農業部門雇用者数は市場予想の16.5万人増を軽々と超えて前月比25.6万人増。失業率は横ばいの4.2%予想に対して4.1%に低下しました。なお、この雇用統計を受けて市場の利下げ見通しが大きく修正されています。米金利先物は、雇用統計の発表前には今年1年間で1.7回(合計42.9bp)の利下げを見込んでいましたが、発表後は1.1回(合計26.7bp)へと修正されました。また、ブルームバーグによると、米銀バンカメは公式予測を年内2回の利下げから「年内利下げなし」に変更。次の一手が「利上げになるリスクあり」としたそうです。これに耐えられなかったのが米国株で、10日のダウは700ドル安、S&P500とナスダックも1.5%安を超えて売られしました。ドル/円は半年ぶり高値を更新しましたが、株安を受けたクロス円の下落が効いて結局は157円台へ反落。こうした市場の反応を見ると、まだ米12月雇用統計を消化しきれていない可能性が高そうです。週明けのきょうも金利、株、為替の各市場は振れ幅が大きくなりやすいでしょう。

本日もよろしくお願いします。