総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(2/19水)

 
日銀利上げ観測でも日米金利差はむしろ拡大  高田委員の講演も決め手にはなりにくい

———–2/18ドル円相場————————–

円金利上昇を凌ぐドル金利上昇で152.222まで反発

OP151.454 HI152.222  LO151.232 CL152.076

———-2/18主な出来事—————————-

08:23 ウォラーFRB理事
「インフレ鈍化が明確になるまでは金利据え置きが望ましい」

13:30 ブロックRBA総裁
「インフレに対する勝利宣言はまだできない」
「雇用市場の強さに驚いている」
「市場が示唆する追加利下げは保証されていない」

16:00 イギリス1月失業保険申請件数 +2.20万件
前回0.07万件(-1.51万件)
16:00 イギリス1月失業率 4.6%
予想4.6%(4.5%)
16:00 イギリス10-12月失業率(ILO方式) 4.4%
前回4.4%
予想4.5%
16:00 イギリス10-12月週平均賃金・除賞与(前年比) +5.9%
前回+5.6%
予想+5.9%

18:40 ベイリーBOE総裁
「賃金の伸びは想定していたほどではない」
「労働市場は、BOEの予想の範囲内」

19:00 ドイツ2月ZEW景気期待指数 26.0
前回10.3
予想20.0
19:00 ユーロ2月ZEW景気期待指数 24.2
1前回8.0

22:30 カナダ1月消費者物価指数(前年比)  +1.9%
前回+1.8%
予想+1.9%
22:30 アメリカ2月ニューヨーク連銀製造業景気指数 5.7
前回-12.6
予想-1.0
24:00 アメリカ2月NAHB住宅市場指数  42
前回47
予想47

24:57 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「米国経済は好調」
「インフレに関して、実際に進展が続いていることがわかるまでは制約的スタンスを維持する必要」

———-2/18株式・債券・商品———————-

日経平均 39270.40△96.15
豪ASX  8481.008▼56.101
上海総合 3324.490▼31.340
英FT   8766.73▼1.28
独DAX  22844.50△46.41
NYダウ 44556.34△10.26

日10年債利回り 1.430%△0.035
豪10年債利回り 4.5060%△0.0536
英10年債利回り 4.558%△0.031
独10年債利回り 2.493%△0.004
米02年債利回り 4.3056%△0.0467
米10年債利回り 4.5503%△0.0741

NY原油 71.85△1.11
NY金  2949.00△48.30

———–2/19注目材料————————–

<国内>
08:50 12月機械受注
08:50 1月貿易統計(通関ベース、)
10:30 高田日銀審議委員、講演
—– 2月月例経済報告

<海外>
06:45 10-12月期NZ卸売物価指数
09:30 10-12月期豪賃金指数
10:00 RBNZ政策金利
11:00 オアRBNZ総裁、記者会見
16:00 1月英消費者物価指数
16:00 1月英小売物価指数
18:00 12月ユーロ圏経常収支(季節調整済)
20:00 12月南アフリカ小売売上高
22:30 1月米住宅着工件数
22:30 1月米建設許可件数
27:00 米20年債入札
28:00 FOMC議事要旨(1月28日-29日分)

———–2/19きょうのひとこと———————-

日本の10年金利は15年ぶりに1.4%台へ上昇しましたが、米10年金利はさらに大きく4.55%へ上昇。日銀の利上げ観測とFRBの利下げ休止観測が背景で、結局のところ日米金利差はやや拡大したためドル円はややドル高・円安の展開でした。私が日銀の利上げ観測はドル円の決め手にはなりにくいと考えるのはこういう動きになりがちなことが理由のひとつです。きょうは高田日銀審議委員の講演が行われますが、元々タカ派と目されているだけに利上げに前向きな発言はある程度織り込み済みでしょう。米20年債入札やFOMC議事録の公表を控えて米金利は下がりにくいと見られることから、高田委員の発言はドル円が151円台を割り込み7日安値150.92円を試すほどの円買い材料にはならないと見ています。

本日もよろしくお願いします。