総研ブログ

24日のドル円相場ときょうのひとこと(1/27月)

 
日銀利上げで金利は未知の領域へ 円売り圧力は緩和も残り続ける公算

———–1/24ドル円相場————————–

日銀利上げで154.833まで下落も総裁会見にタカ派色滲まず156.572まで反発

OP156.020 HI156.572  LO154.833 CL155.943

———-1/24主な出来事—————————-

08:30 日本12月全国消費者物価指数・除生鮮食(前年比) +3.0%
前回+2.7%
予想+3.0%

12:23 日銀、政策金利を0.25%から0.50%へ引き上げ
「物価目標実現の観点から緩和度合いの調整適切と判断」
「見通し実現通りなら引き続き金利引き上げ」

15:30 植田日銀総裁
「(景気・物価に中立的となる)中立金利にはまだ相応の距離があるとみている」
「(利上げのペースやタイミングについて)経済・物価・金融情勢次第で予断は持っていない」
「今回の利上げの影響がどう出てくるか確かめつつ、今後の進め方を決めていきたい」
「深刻なビハインドザカーブにあるとは見ていない」
「物価見通しの上方修正は今年半ばまで、その後は落ち着く」
「トランプ関税や各国の報復措置の影響、現時点では不確実性が高い」

17:30 ドイツ1月製造業PMI・速報値 44.1
前回42.5
予想42.7
17:30 ドイツ1月サービス業PMI・速報値 52.5
前回51.2
予想51.0

18:00 ユーロ圏1月製造業PMI・速報値 46.1
前回45.1
予想45.3
18:00 ユーロ圏1月サービス業PMI・速報値 51.4
前回51.6
予想51.5

18:30 イギリス1月製造業PMI・速報値 48.2
前回47.0
予想47.0
18:30 イギリス1月サービス業PMI・速報値 51.2
前回51.1
予想50.9

23:45 アメリカ1月製造業PMI・速報値 50.1
前回49.4
予想49.7
23:45 アメリカ1月サービス業PMI・速報値 52.8
前回56.8
予想56.5

24:00 アメリカ1月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 71.1
前回73.2
予想73.2

24:00 アメリカ12月中古住宅販売件数(年率換算) 424万件
前回415万件
予想420万件

———-1/24株式・債券・商品———————-

日経平均 39931.98▼26.89
豪ASX  8408.868△30.155
上海総合 3252.626△22.462
英FT   8502.35▼62.85
独DAX  21394.93▼16.60
NYダウ 44424.25▼140.82

日10年債利回り 1.231%△0.022
豪10年債利回り 4.4755%△0.0063
英10年債利回り 4.629%▼0.007
独10年債利回り 2.569%△0.019
米02年債利回り 4.2655%▼0.0235
米10年債利回り 4.6214%▼0.0222

NY原油 74.66△0.04
NY金  2778.90△13.90

———–1/27注目材料————————–

<国内>
なし

<海外>
10:30 1月中国製造業PMI
18:00 1月独Ifo企業景況感指数
21:00 12月メキシコ貿易収支
24:00 12月米新築住宅販売件数
25:30 米2年債入札
27:00 米5年債入札

———–1/27きょうのひとこと———————-

日銀は物価見通しを引き上げて今後も金利を上げ続ける方針を示しましたが、植田総裁の説明によると26年度には物価の伸びが落ち着く見通しにつき、物価が上がり続けて金融政策が後手にまわるリスクは小さいとして「ポンポン利上げする状況ではない」とのことでした。政策金利は0.5%でも17年ぶり、0.75%にすれば30年ぶりなので、ここから先はある意味「未知の領域」です。現時点では、利上げ期待が高まりすぎるのは困るということなのでしょう。為替市場的には、円売り圧力は弱まったものの、残り続けるという理解で良いのではないでしょうか。

本日もよろしくお願いします。