総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/30金)

米GDP上方修正も所詮過去の数字で利下げ見通しに目立った変化なし PCEも同様なら関心は1週間後の雇用統計へ

———–8/29ドル円相場————————–

エヌビディア決算は不発 米GDP上方修正で145.553まで上昇もドル買い続かず

OP144.477 HI145.553  LO144.220 CL144.994

———-8/29主な出来事—————————-

10:30 オーストラリア 4-6月期四半期民間設備投資(前期比) -2.2%
前回+1.0%(1.9%)
予想+1.0%

21:00 ドイツ 8月消費者物価指数・速報値(前月比) -0.1%
前回+0.3%
予想+0.1%
21:00 ドイツ 8月消費者物価指数・速報値(前年比) +1.9%
前回+2.3%
予想+2.1%

21:30 アメリカ4-6月期GDP・改定値(前期比年率) +3.0%
前回+2.8%
予想+2.8%
21:30 アメリカ4-6月期個人消費・改定値(前期比年率) +2.9%
前回+2.3%
予想+2.2%
21:30 アメリカ4-6月期コアPCEデフレーター・改定値(前期比年率) +2.8%
前回+2.9%
予想+2.9%

21:30 アメリカ7月卸売在庫(前月比) +0.3%
前回+0.2%
予想+0.3%

21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 23.1万件
前回23.2万件(23.3万件)
予想23.2万件

23:00 アメリカ7月住宅販売保留指数(前月比) -5.5%
前回+4.8%
予想+0.2%

26:00 ナーゲル独連銀総裁
「2%のインフレ目標は視野に入っているが、まだ達成はできていない」
「景気回復がやや強まれば、インフレ目標への回帰が遅れるリスクがある」
「物価安定への適時回帰は当然のことと考えるべきではない」

———-8/29株式・債券・商品———————-

日経平均 38362.53▼9.23
豪ASX  8045.129▼26.306
上海総合 2823.106▼14.323
英FT   8379.64△35.79
独DAX  18912.57△130.28
NYダウ  41335.05△243.63

日10年債利回り 0.899%▼0.004
豪10年債利回り 3.9536%△0.0238
英10年債利回り 4.019%△0.017
独10年債利回り 2.274%△0.014
米02年債利回り 3.8939%△0.0288
米10年債利回り 3.8615%△0.0266

NY原油 75.91△1.39
NY金  2560.30△22.50

———–8/30注目材料———————

<国内>
08:30  7月完全失業率
08:30  8月東京都区部消費者物価指数
19:00  外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
07:45  7月NZ住宅建設許可件数
10:30  7月豪小売売上高
15:00  5月独小売売上高
15:00  7月独輸入物価指数
15:00  8月英ネーションワイド住宅価格指数
15:45  4-6月期仏GDP・改定値
15:45  8月仏CPI・速報値
16:05  シュナーベルECB専務理事、講演
16:35  レーン・フィンランド中銀総裁/カザークス・ラトビア中銀総裁/シムカス・リトアニア中銀総裁/ミュラー・エストニア中銀総裁、講演
16:55  8月独失業率
16:55  8月独失業者数
17:30  7月英消費者信用残高
17:30  7月英マネーサプライM4
18:00  8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
18:00  7月ユーロ圏失業率
21:00  7月南アフリカ貿易収支
21:30  4-6月期カナダGDP
21:30  7月米個人消費支出(PCE)
21:30 7月米個人所得
21:30 7月米PCEデフレーター
22:45  8月米シカゴPMI
23:00  8月米ミシガン大消費者態度指数・確報値

———–8/30きょうのひとこと———————-

昨日は米4-6月期GDPの上方修正、それも個人消費が大幅に上方修正されたことで145.55円まで上昇しました。しかし、GDPは所詮過去の数字(先行きを示す先行指標ではない)とあってドルは買い一巡後に失速。市場の利下げに対する見方にも目立った変化は見られず、米金利先物は依然として9月の50bp利下げを30%強織り込んだままです。きょうはFRBがインフレ指標として注目する米8月PCEデフレーターが発表されますが、FRBはすでに重心を物価から雇用にシフトさせており、インフレデータより雇用データを重視する姿勢を示しています。このため、PCEデフレーターに対するドルの反応は昨日と同様に一時的なものに終わる可能性があるでしょう。ましてや、月末最終日かつ米3連休前で動意が高まりにくいタイミングです。PCEデフレーターを巡る反応が一巡すれば、市場の関心は1週間後の米8月雇用統計に向かうことになりそうです。

本日もよろしくお願いします。