総研ブログ

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/18火)

フランス・リスクが一時的にせよ後退 関心は米小売データが示す利下げへの距離感に

———–6/17ドル円相場————————–

仏政治リスク緩和で157.959まで上昇もユーロに対するドル安で伸び悩む

OP157.312 HI157.959  LO157.158 CL157.708

———-6/17主な出来事—————————-

11:00 中国5月小売売上高(前年比) +3.7%
前回+2.3%
予想+3.0%
11:00 中国5月鉱工業生産(前年比) +5.6%
前回+6.7%
予想+6.0%

16:52 植田日銀総裁
「円安や輸入物価の動向には注視必要」

17:30 レーンECB専務理事
「債券市場の混乱は無秩序な動きではない」

18:00 ラガルドECB総裁
「ECBは市場の適切な機能に関して注意を払っている」

21:15 カナダ5月住宅着工件数 26.45万件
前回24.02万件(24.11万件)
予想24.53万件

21:30 アメリカ6月ニューヨーク連銀製造業景気指数 -6.0
前回-15.6
予想-10.5

26:37 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「利下げ決定にはさらなるデータが不可欠」
「今年は1回の利下げが適切だと思う」

———-6/17株式・債券・商品———————-

日経平均 38102.44▼712.12
豪ASX  7700.268▼23.990
上海総合 3015.891▼16.742
英FT   8142.15▼4.71
独DAX  18068.21△66.19
NYダウ  38778.10△188.94

日10年債利回り 0.935%▼0.009
豪10年債利回り 4.111%▼0.013
英10年債利回り 4.115%△0.059
独10年債利回り 2.414%△0.053
米02年債利回り 4.7655%△0.0611
米10年債利回り 4.2809%△0.0600

NY原油 80.33△1.88
NY金  2329.00▼20.10

———–6/18注目材料—————————–—

<国内>
なし

<海外>
10:00  クックFRB理事、講演
13:30  RBA政策金利
18:00  6月独ZEW景況感指数
18:00  6月ユーロ圏ZEW景況感指数
18:00  5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
19:00  ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
21:00  チポローネECB専務理事、講演
21:30  5月米小売売上高
22:15  5月米鉱工業生産
22:15  5月米設備稼働率
22:30  デギンドスECB副総裁、講演
23:00  バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
23:00  4月米企業在庫
24:00  クノット・オランダ中銀総裁、講演
24:40  コリンズ米ボストン連銀総裁、講演
25:00  ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
26:00  ローガン米ダラス連銀総裁、質疑応答
26:00  クーグラー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
26:20  ムサレム米セントルイス連銀総裁、講演
27:00  グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演
29:00  4月対米証券投資動向

———–6/18きょうのひとこと———————-

ルペン氏がマクロン大統領に協力すると述べたそうです。これにてひとまず落ち着きを取り戻したフランスの金融市場は株高・債券高(金利低下)・ユーロ高。リスクオフの巻き戻しで円が売られる展開でした。一時的にせよ(昨日の仏市場の反発はアヤ戻しのようにも思えますが)、フランス・リスクが緩和したことで市場の関心は一旦今夜の米5月小売売上高に向かうのでしょう。GDPの7割を占める個人消費は米経済の根幹。その個人消費の動向を示す小売売上高はFRBにとって重要なデータとなります。利下げへの距離感を測る上で市場の注目が集まることになりそうです。

本日もよろしくお願いします。